2月の首都圏新築分譲マンションの動向2.4%減 価格11.5%上昇
不動産経済研究所が発表した2月の首都圏の新築分譲マンション発売状況は次のとおり。
2月のポイント
◎2.4%減の1,288戸。東京23区が落ち込み4ヶ月連続減。
◎平均価格7,943万円、㎡単価 121.5万円。ともに2ヶ月ぶり上昇。
◎初月契約率は69.7%、東京23区以外は70%台と好調。
◎販売在庫数は6,238戸。
調査対象地域:東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の1都3県
1、発売戸数と契約率
・発売は1,288戸、対前年同月の1,319戸比▲31戸減で率にして▲2.4%減、対前月(1月)の620戸からは668戸増、107.7%増。
・初月契約率は69.7%、前年同月比▲0.2ポイントダウン、前月の58.5%からは11.2ポイントアップ。
2、地域別発売戸数とシェアおよび契約率
東京23区は411戸でシェア31.9%、契約率は61.3%
東京都下は163戸で12.7%、契約率は73.0%
神奈川県は327戸で25.4%、契約率は71.6%
埼玉県は147戸で11.4%、契約率は74.1%
千葉県は240戸で18.6%、契約率は76.7%
東京都のシェアは44.6%。
3、平均価格・㎡単価
戸当り平均価格は7,943万円、1 ㎡当り単価は121.5万円。
前年同月比では平均価格は821万円で、率にして11.5%上昇、
㎡単価は13.1万円上昇で、率にして12.1%アップ。
前年同月比では平均価格、㎡単価ともに 2ヶ月ぶりアップ。
4、地域別平均価格・㎡単価
東京23区の平均発売価格は前年同月比14.1%上昇の10,392万円、㎡単価は同11.5%上昇して161.5万円、
都下の発売価格は▲7.9%減の5,357万円、㎡単価は28.9%上昇の109.2万円、
神奈川県の発売価格は9.9%上昇の6,701万円、㎡単価は9.0%上昇して99.3万円、
埼玉県の発売価格は96.6%上昇の9,958万円、㎡単価は80.8%上昇の144.6万円。
千葉県の発売価格は17.4%上昇の5,963万円、㎡単価は13.5%上昇の81.5 万円。
5、即日完売物件は5物件計81戸)
(1)パークホームズ浦和常盤 緑彩邸1期15戸
さいたま市浦和区平均販売価格は9,437万円、平均㎡単価は127.5万円、平均1.27倍、最高2倍/総戸数:36戸、26年3月入居開始/販売:三井不レジデンシャル+日本郵政
(2)サンリヤン浦安 2期2次5戸
浦安市5,858万円、93.0万円、平均1倍、最高1倍/東京メトロ東西線「浦安」駅 徒歩14分、総戸数:70戸、事業主:西鉄
ほか
6、超高層物件
2月の超高層物件(20階以上)は 11物件329戸、契約率83.0%
前年同月は7物件77戸、契約率64.9%。
7、販売在庫数
2月末時点の販売在庫数は6,238戸、前月末比290戸減、25年1月末6,528 戸、24年2月末は5,744戸。
8、3月の発売戸数予測
3月の発売戸数は3,000戸程度の見込み
24 年3月は2,451戸、23年3月は2,439戸、22年3月は2,492戸。
以上、
埼玉県は東京へアクセスのよい都市の市街地再開発の余地が大きく、億ション時代に突入の様相、不動産開発会社は高値にどこまで耐えられるか様子見の上昇価格を設定している。貧富の差拡大で富裕層の収入は増え、また夫婦ともに一流企業の高給取りのサラリーマン夫婦の所得も増加し続け、億ション購入を可能にしている。さらに中国人等外国人の買い付けもあり、価格は高いほど売れる傾向にもある。