アイコン ビットコイン過去最高、暗号資産は"制度と大統領"に支えられる時代へ


ついに、ビットコインが12万ドルを突破した。暗号資産市場全体の時価総額は3.8兆ドル超。かつて「投機バブル」と揶揄されたこの市場が、いまや制度と国家首脳の後押しによって「金融システムの一部」として再定義されつつある。


■トランプの“クリプト大統領”宣言が与えた衝撃

この急騰の背景にあるのが、トランプ大統領の明確なシグナルだ。

「私はクリプトの大統領だ」――。2025年1月の再登板以来、トランプ氏は従来の金融規制を敵視し、暗号資産の自由化を強く後押ししてきた。今週の「クリプト週間」では、ステーブルコインの規制法(GENIUS法案)や、CBDC(中央銀行デジタル通貨)への監視拒否を盛り込んだ法案の審議が本格化している。

“自由なデジタルマネー”を掲げる大統領の存在が、金融のルールを塗り替えようとしている。

これは、ビットコインにとって政治的リスクではなく“追い風”となっており、従来とは明らかに異なる上昇局面に入ったことを意味する。

 

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■もはや投機ではない、“構造的な上昇”

今回のビットコイン急騰が一時的でないと考えられるのは、機関投資家の厚い買い意欲香港ETF市場の活況、一部中央銀行の準備資産としての採用検討など、根本的な構造変化が確認できるからだ。

とりわけ注目すべきは、グローバルなファミリーオフィスやアジア圏の資産運用会社が本格参入している点だ。暗号資産の本質が「非中央集権的な通貨」から、「制度とのハイブリッドな資産」へと変質し始めている。

 

 ■中央銀行 vs 民間デジタル通貨 新たなマネー戦争の幕開け

一方で、暗号資産とCBDC(中央銀行デジタル通貨)との綱引きは、世界の金融政策に新たな火種をもたらしている。

米国では「政府によるデジタル通貨監視」に対する警戒感から、CBDCの導入にブレーキをかける法案が提出された。反対に、香港や中国では中央集権的なデジタル人民元が進みつつあり、“自由”と“管理”のマネーイデオロギーの対立が鮮明になっている。


通貨はもはや“国家だけのもの”ではない

今回のビットコイン高騰は、単なる投資家の熱狂ではなく、金融の主権が国家から市場へとシフトしつつある現実を象徴している。

トランプ氏が強調するように、規制を緩め、技術革新を促すことは市場に好感される。だが、その一方で、制度の裏付けを持たないまま資産価格が急騰するリスクも内包している。

この熱狂は、新しい通貨秩序の胎動か、それとも新たなバブルの序章か。いずれにせよ、“通貨の民主化”という時代の流れは、もう後戻りできない段階に入っている。

 

[ 2025年7月15日 ]
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