不漁どころか無漁の西海大崎漁協組合「柏木世次理事様、梅川組合長様」
漁師とは何か。
時化以外の日には船を出し、魚を獲り、魚市へ卸し、消費者の食卓へと海の恵みを届ける。これが漁業者の本懐である。
ところが、西海市江島に住み着いた柏木世次なる人物。出自は和歌山県、入口は「国の漁業研修生制度」。だが、制度を抜け穴のように利用し、漁網を手にすることもなく、魚群探知機よりも「組合の椅子探知機」にばかり反応を示した。そしてついには、西海大崎漁業協同組合の正組合員の資格を不正に取得し、さらには理事にまでのし上がるという、もはや漁業版「出世魚」ならぬ「出世偽魚」とでも呼ぶべき存在である。
「見た者なし」の漁師
地元漁師に尋ねれば、返ってくるのは苦笑混じりの声ばかりだ。
「柏木が漁に出ているところ?見たことないね」
これはまるで、「幽霊漁船」が理事会に座っているようなものではないか。
法が定める資格取消し

虚偽の申告、書類偽造、不正の連鎖。その果てに掴んだ「正組合員」の肩書き。だが、漁業協同組合法第18条は明確に「正組合員資格の取消しが可能」と定めている。さらに組合定款に基づけば除名もあり得る。要は、法的にも道義的にもアウトなのだ。
形骸化した「審査」

問題はこれを見過ごした組合長・梅川恒義、そして監督するはずの長崎県当局である。
柏木世次、藤崎史郎という「漁をしない漁師」を正組合員として認め、さらには理事に就任させる。まるで「漁協自治」という大事な船を、船底に穴の空いた状態で海に出すようなものだ。
要請書という網
2025年6月16日、組合員有志はついに「報告徴求命令(水協法第122条)」の発令を県に求める要請書を提出した。
求められるのは単純明快である。
「柏木世次と藤崎史郎の組合員資格は、厳格に審査されたのか? その証憑を開示せよ」
要するに、「網を投げたのに魚が入っていないのでは?」という当然の問いかけだ。
結論

本来の漁業者が汗水たらして稼いだ信用を、漁をしない「理事様」が食い潰す。これが続けば、漁協は補助金や漁業権の維持どころか、地域漁業そのものが沈没しかねない。
第二弾の結論はこうだ。
「漁をしない漁師が理事をする。これほど海を馬鹿にした話はない」
次回第二弾では、この「形骸化審査」の背後にある“見えない元暴力団員”について掘り下げてみたい。
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次





