第二弾:「幽霊漁師」柏木世次の背後に蠢く影 ― "見えない元暴力団員"という現実
長崎県西海市にある西海大崎漁協で起きている「漁業をしない組合長、理事、組合員」問題。柏木世次、藤崎史郎という“海を知らぬ漁師”たちが正組合員として認められ、理事の座にまで居座る異常事態。その背後に、もう一つの深い闇が存在する――“見えない元暴力団員”としての顔を持つ柏木世次の関与である。

「元」か「現」か ― 曖昧な経歴の人物
地元関係者の証言によれば、柏木世次を漁協に引き込んだのは、かつて暴力団と深い関係を持っていたとされる人物だ。表向きは“更生した”元構成員とされているが、その実態は極めて曖昧だ。組合員資格の取得支援、推薦書の作成、審査書類の“指導”――そのどれもが、この人物の手を経由しているという。
柏木の“出世偽魚”ぶりは、偶然ではない。背後には、**「漁業を利用した利権構造」**が存在する可能性が極めて高い。

「審査会」の闇
本来、正組合員の資格審査は厳格に行われるべきである。しかし、柏木世次、藤崎史郎に関しては、「推薦人の影響力」が異様に強く働いた形跡がある。
審査資料は非公開。組合員からの開示請求にも応じない。まるで「何かを隠している」と言わんばかりの対応である。
そして、審査委員の一人が、例の“元暴力団員”と古くからの知人関係にあることも判明している。

「柏木枠(江島水産)」という謎の利権
さらに取材を進めると、漁協内では「柏木枠(江島水産)」と呼ばれる、漁業権の分配に関する**“特例扱い”**が存在することが分かった。通常、漁業権は実際に操業実績がある者に割り当てられる。しかし、柏木は実績ゼロにも関わらず、なぜか優先的に「漁場利用権」を確保していた。
これも、背後の“影の推薦人”による圧力の結果ではないかと、複数の関係者が証言している。

「暴力団排除条例」はどこへ行った?
長崎県には、暴力団排除条例が存在する。公共性の高い団体に、暴力団関係者やその周辺人物が関与することは、厳しく禁じられている。
にもかかわらず、「漁協」という半公的団体に、こうした人物が関与している現状を、県当局はどう見ているのか?
「知らなかった」では済まされない。柏木の資格取得、理事就任、補助金交付――その全てに“公的資金”が関わっているからだ。
結論:腐った網に魚はかからない
漁師の矜持を持たぬ者が漁協を牛耳り、その背後に“元暴力団員”という腐敗の種が潜む。これでは、どんなに網を投げても、魚はかからない。かかるのは、疑惑と不信と失望だけである。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次





