ザンビア、中国2社に11.7兆円訴訟 銅鉱滓ダム決壊
アフリカ南部ザンビア北部の鉱山で発生した大規模な有毒物質流出事故で、影響を受けた地域住民を代表して住民176人が鉱山を所有する中国企業を相手取り、800億ドル(約11.7兆円)の損害賠償を求める訴訟を起こしている。
この事故は今年2025年2月に発生。銅鉱山で精錬した残渣の鉱滓(こうさい)ダムが決壊し、数百万リットルもの酸性廃棄物が首都ルサカの北約285キロに位置するキトウェの町付近の小川や河川、畑に流出した。流域の30万世帯に影響を及ぼしている。
市民社会や汚染管理会社から、流出量は会社発表よりもはるかに多かったと指摘されており、中国企業とザンビア政府の対応は厳しい目で見られている。
ザンビアは内戦もなくアフリカでも安定した国の一つ(旧、英領ローデシア、旧白人支配国だった)。
2025年9月12日、176人の住民が地域住民を代表して、鉱滓ダムを所有する中国企業の2社、「シノ・メタルズ・リーチ社」と、ダムが設置された土地を所有する「NFCアフリカ・マイニング」に対して提出された訴状には、「高酸性で毒性の高い物質が深刻な環境被害を引き起こした」と記されている。
原告らは、流出によって水生生物が死滅し、畑や家屋が浸水し、作物や牧草地が焦土化し、家畜が死に、「極度の貧困」を招いたと主張している。
原告らによると、汚染物質にさらされたことで、腹痛から皮膚炎、呼吸器疾患、嘔吐、血尿まで、「さまざまな健康被害」が引き起こされているという。
シノ・メタルズ・リーチは、約5000万リットルの廃棄物が流出したと発表したが、汚染管理会社は、流出量はその約20倍に上ると指摘している
以上、
一帯は銅産地のカッパーベルト地帯にあり、北に隣接するコンゴ民主共和国南部も含め多くの銅鉱山がある。人口65万人のキトウェ市には銅の精錬所もある。
銅の鉱滓貯留ダムの決壊は、技術的欠陥、設計上の欠陥、不適切な管理など、複数の要因によって引き起こされたと主張している。
会社によると決壊から数時間後に決壊が発見され、その後堰き止められたとしているが、下流域住民へ決壊水が有毒であることを知らせず、下流域では数日にわたって汚染水とは知らず日常的に利用され、流域民や家畜や作物が汚染され死に枯れ、多くの健康被害をもたらしているという。






