アイコン インドネシア新幹線 乗客数は計画の1/3、売上不足、中国へ金利払えず


インドネシア新幹線はジャカルタ-バンドン間の142キロ区間を総工費72億ドル(当初予算60億ドル/当初開通予定2019年4月)で2023年10月に完成・開通した。
バスや在来線で3時間かかっていた時間が40分に短縮された。しかし、乗車券はバスの倍から3倍かかり、乗車率が良くない。
それにもかかわらず売上高の増加を図るため、1時間に1本だった列車を30分に1本迄増加させた。ただ、列車運行数の倍増はランニングコストも大幅に上昇する。

総投資額72ドルのうち75%にあたる54億ドルが中国政府系の中国国家開発銀行(CDB)からの借款、融資期間は35年間、金利は3.8%だという。
年間2億ドル(約300億円)の支払金利が発生する。
償還金=弁済金もあればその分も資金を用意する必要がある。

別途、インドネシア側が18億ドル分の投資を受け持っている。
当然、借入金、ここでも金利が発生し、元本の償還金も必要となる。
金利支払いも元本の割賦弁済金も、収入が足りず、賄われないのが実情・・・。

 

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「インドネシア中国高速鉄道社(KCIC)」の持株比率は、インドネシア国営鉄道会社(KAI)など国営企業連合側が6割に対して、中国側の企業が4割となっている。
この中国側からの借入金には、インドネシア政府は一切保証も責任も負わないとして、ジョコ前大統領が日本ではなく、中国側と随意契約した経緯がある。
現在のギブラン副大統領の実父がジョコ前大統領、そうした高速鉄道建設計画を中国と随意契約し、政府は借財に関与しないと国民に対して、日本に対して説明してきた。

ジョコ前大統領はボルネオ島に首都移転計画、5兆円規模の初期投資の資金もSB等からの投資に依存した内容となった。しかし、すでにSBは巨額投資から撤退、新首都の主要建造物の一部は完成しているものの、当のプラボウ現大統領は全く移転の意向はない。
すでに巨額の政府資金が投下された新首都は、ジャングルの中の幽霊都市になりつつある。ジョコは息子を副大統領にするため、反対された所属党から脱党、息子を副大統領⇒大統領にするためプラボウと組み、息子を副大統領している。
それほどジョコ人気は国民に高いが、Z世代のデモで揺れた現在の経済を窮地に追い込んだのは紛れもなくジョコ。こんな政治がインドネシアの現実だ。

乗車客数計画、1日あたり5万人〜7.6万人が・・・
(日本の新幹線の新開設の経営計画を真似たようだ)
現実、    平日1.6万人から1.8万人、週末1.8万人から2.1万人、
平均してMAX2万人。

年間売上高の収入は1.1億ドル、
中国CDBの貸付金54億ドル、金利は3.8%だとすれば2億ドルが必要となり、全く足りない。
CDBの金利は2.0%も過去の報道であり、2%だとしても中国への金利負担だけで1.6億ドルが必要。
別途、インドネシア側は総投資分のうち18億ドル投資負担、KCICの負債だけでも11億ドルに達する。

追、
インドネシアは資源の宝庫、トランプも狙っている。
3元系リチウムイオン電池の必須アイテムのニッケルは、インドネシアが世界最大の生産国、これまで含有鉱石を中国へ輸出し中国で中国企業が製品化していた。しかし、国内で付加価値を付けるため、含有鉱石の輸出を禁止、今ではレアメタルのニッケルを国内で生産している。
しかし、現実は、中国企業が抽出生産機械を中国からインドネシアに移動させ、中国企業が生産している。
インドネシアにあって中国のニッケルシェアーは80%だという。ニッケル鉱山の権益と生産も中国企業が8割かた有している。ニッケル抽出のエネルギー源の石炭が取れ、石炭は世界一の産炭量の中国へも輸出している(石炭をリチウムなどレアメタル・レアアース生産のエネルギー源に使用し、世界中の大気を汚染させている)。
かつてインドネシアは木材の原木輸出を禁止し、現在では、ベニヤや板材など加工材を国内で製造して輸出している。
インドネシアは鉄鉱石も採れ、これもインドネシア政府が鉄鉱石の輸出を禁止、韓国ポスコに溶鉱炉を国内に造らせ、国内の石炭と鉄鉱石により、今では鋼材など鉄鋼製品を輸出している。


スクロール→

●赤字に利息の支払金を負債に未払金の計上をしているかは不明。

インドネシア高速鉄道

 

名称

WHOOSH

ウーシュ

 

区間

ジャカルタ

~バンドン

 

距離

142キロ

 

時間

40分

 

 バス・在来線

3時間

 

運行

30分間隔

 

 

 

 

 

工期

2016

19/4.

 

 実際の完成

 

23/10.

 

投資額(当初)

60億ドル

 

 増加後投資総額

72億ドル

 

うち中国融資

54億ドル

 

★中国金利(1)

3.8%の場合 

2.05億㌦/3.4兆ルピア

 

★中国金利(2)

2.0%の場合

1.08億㌦/1.7兆ルピア

 

☆乗客数計画と現実の大きな相違

 

日乗客予想

5万

~7.6万人

 

   現実(平均)

1.9万

~2.0万人

 

 

 

運営会社

 

インドネシア中国高速鉄道社(KCIC)

 

出資

インドネシア側

60%

 

中国側

40%

 

24/12決算赤字

赤字

▲4.2兆ルピア

 

25/6上半期

赤字

▲1.6兆ルピア

 

乗車料金

 

 

 

エコノミ―

20万ルピア

,820円

 

ビジネス

45万ルピア

,100円

 

ファースト

60万ルピア

,460円

 

★1ルピアは0.0091円/0.0001ドル/1ドルは16,551ルピア

 

25/10/16日現在

 

運賃収入の試算

 

乗客数2万人×365×平均40万ルピア=2.9兆ルピア

 

ランニングコスト・営業コストがかかり、金利の支払い余裕はない

 

 

 

不便・・・高速鉄道駅は発・着駅ともに郊外にあり不便。

 

・ジャカルタ側のハリム駅は、中心街のガンビール駅まで10k離れており、別途お金と時間がかかる

 
 
       

 

 

 

 

[ 2025年10月17日 ]

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