アイコン 老舗「ホテルニュータナカ」跡に"東京資本"進出 湯田温泉再生は地方の勝利か、それとも中央依存の再来か


山口市の湯田温泉で昨年閉館した「ホテルニュータナカ」。その跡地を取得したのは、東京都渋谷区のホテル運営会社グローバルエージェンツだ。同社は来年秋、屋上スパやカフェを備えた「ライフスタイルホテル」として再出発させる予定だという。

老舗の灯が消えた温泉街に再び観光の息吹を吹き込む──このニュースは一見、地方創生の成功例のように映る。だが、背景に見えるのは「中央依存の構造」でもある。

 

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湯田温泉は、コロナ禍で旅館の廃業が相次いだ。地元資本では再建が難しく、東京の不動産・ホテル運営会社が地域資産を引き取るケースが増えている。山口市は「インバウンドも射程に」と歓迎ムードだが、果たして“地域の再生”を誰が担うのか。

一方、国は「観光立国」を掲げ、地方インフラや宿泊業への投資を促している。来年予定されるJRグループのデスティネーションキャンペーンも、その一環だ。つまり、この再開発は“地域主導の再生”というより、“国策による観光経済圏の再編”の一部とみるべきだろう。

湯田温泉の再生が「地元の力の復権」になるのか、それとも「東京資本による観光地再編」の象徴になるのか。地方創生の名のもとに進むこの構図は、いまや全国の観光地が直面する政治的テーマでもある。

 

 

[ 2025年11月13日 ]
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