日田市新清掃センター事業者決定

皆さん、いつもJC-net・日刊セイケをご拝読頂き、ありがとうございます。
心からお礼申し上げます。
さて、5月から掲載し始めた大村クリーンセンターや、福岡西部クリーンセンター場所に集中していた為、日田市の新清掃センター案件は規模も小さく頭に入っていなかったので見過ごしていたと、JC-net・日刊セイケイ特派員は言う。
本件は何ら特出すべきことは見当たらないが、情報が入ってきたのでご紹介する。

今年4月1日に公告されたが、実は昨年の5月30日付けで一度公告が延期されていた案件である。延期の原因が何かまでは分かっていない。
先述のとおり、この特派員は大村と福岡西部の両方を取材していたので、また処理容量も65T/日の少量だった為、取材までは漕ぎつけなかった。
去る10月23日に事業者決定が日田市のホームページに掲載された。
本件には、JFE環境テクノロジー、川崎技研の2グループが参画していた。
JFE環境には、大御所したたかJFE エンジ、佐藤工業、河津建設。
川崎技研には、松尾建設、川浪組、そしてS設計こと俊設計、日本管財と重厚な陣で挑んだが、JFE環境に軍配が上がった。
小容量にはめっぽう強い川崎技研が、なぜ後塵を拝したか?
日田市から出された審査講評を詳しく見てみると状況がわかる。
先ず価格点であるが、JFEの166億円に対し、川崎技研は189億円で23億円もの差がついている。余程、したたかJFEが力を貸したに違いないと思われる。
次に提案点(非価格)に目を移すと、
これも川崎技研はJFE環境に4.8点も差をつけられていた。もう完敗の川崎技研である。したたかJFEの荒技が川崎技研を遮ったに違いない。
ところがである。
完敗の中にたった一つデザイン計画(4点満点)で川崎技研は3.67点を取っており、JFEの2.5点を1.17点も上回っていた。
4店満点で3.67点はほぼ満点であると言って良い。
これは本誌でも取り上げていた俊設計の卓越した経験からなる実力の賜物としか言えない。
道理でどのメーカーも設計を抱えたいことが改めて分かった。
しかしである。なぜ俊設計は川崎技研と組んだのか?大村では川崎重工業と組んでいた。川崎という文字の会社に弱いのか?
それとも以前、仲が良かったJFEとの間に何かあるのか?筆者は知る由もない。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次





