中国、禁止農薬4省で裏普及 ホレート・イソフェンホスメチル
中国人民日報系の環球時報は5月24日、国内で製造や販売が厳格に禁止されている猛毒農薬が、業者の巧妙な手口や物流網を介して闇取引されている実態を報じた。
環球の記事は、中国中央テレビ(CCTV)の番組「財経調査」が放送した内容を紹介したもの。
同番組が一部地域の商店や企業が国で厳格に禁止または制限されている猛毒農薬を違法に販売している実態を潜入調査により暴露していた。
番組は、農業農村部によって製造や販売の禁止が通達されているホレートやイソフェンホスメチル(殺虫剤/水生動物にも深刻な影響))などが依然としてネット上で闇取引されている現状を紹介した。
業者が製品写真を送りつけながら、取引方法はオンライン決済と非対面の物流輸送のみであるとして監視の目を逃れる「安全性」を強調していたことを伝えた。
また、業者は、
①農薬の外箱から製造情報を排除し、
②製品名をホレートから別の名称に書き換えて合法的な製品を装っていたほか、
③店内に在庫を置かず、注文に応じて工場から直接出荷させる隠ぺい工作を実際に行っていたと報告している。
さらに、過去に大規模摘発が行われた河南省鄭州市の農業物資市場周辺が依然として闇取引の拠点となり、物流会社も送り主の秘匿や監視逃れのための不正な手段を提案しているとしたほか、江蘇省豊県などの農地では禁止農薬の包装袋やボトルが発見され、「土壌中の害虫を防ぐために使っている」という地元農家の発言にも触れた。
その上で、農業農村部が河南省、江蘇省、雲南省、広西チワン族自治区の4地域で合同の特別摘発行動を展開し、違法な農業物資店の抜き打ち調査や店舗の閉鎖処分を実施したと伝えた。
以上、レコチョク参照
ホレート (Phorate) は、無色または黄色を帯びた独特な臭気を放つ液体で、農薬や殺虫剤に用いられる。2008年2月、中国製の冷凍食品から検出されたことが判明。
使用:日本国内では過去に農薬として登録されたことは一度も無いものの、使用は禁止されている。
毒性:非常に強く、吸入、経口、皮膚や眼などの接触で体内に吸収され、アセチルコリンエステラーゼ(酵素)の働きを阻害され、中枢神経系に影響を及ぼす。
吸入では痙攣、息苦しさ、縮瞳、筋痙攣、発汗、唾液分泌過多を、経口、皮膚や眼などの接触では前者の症状に加え胃痙攣、下痢、嘔吐を引き起こし、最悪の場合は死に至る。
残留性も強く、生殖器や胎児にも影響が及ぶ可能性がある。また、鳥類、ミツバチ、特に水生生物に対して毒性が強く、前述のように残留性も非常に強いので環境に悪影響を及ぼす。
可燃性で、熱さえあれば分解し、リン酸化物やイオウ酸化物などのフューム(粉塵・気化)を生じ非常に危険である。
イソフェンホスメチルは、害虫に対して強い接触毒性と胃毒性を持つ土壌殺虫剤。広範囲の殺虫スペクトルと長い残効期間を持っている。麦、落花生、大豆、トウモロコシ、サツマイモ、テンサイ、リンゴなどの地中害虫、幼虫、ケラコオロギ、金針虫などの予防・防除に利用。
有機リン系のイソフェンホス=フェニル=N-イソプロピルホスホルアミドチオアートとも呼び欧州では農薬使用不認可、日本では農薬に欠かせないとして利用されているが、食品衛生法により残留農薬濃度が規制されている。
問題は使用方法と使用量、残留濃度であろうが、幼児などに対しての影響や危険性などは特記されていない。
日本は輸入食材の安全については、小泉政権以来、検疫当局のチェックが大幅な人減らしで大幅減少、輸入会社の責任にしており、それでも当局の抜き打ち検疫チェックで問題が多く発覚している。食品輸入会社の多くは中小零細、自主チェックなど皆無に等しい。
多くの農産物も美辞の自由貿易=輸入規制解除により、銃や麻薬など国内で禁止されている分以外、ほとんど輸入されるようになっている。





