血管炎治療薬「タブネオス」販売中止へ 日本で20人死亡、臨床試験を操作発覚
米企業が開発し、キッセイ薬品工業(長野県松本市)が日本で販売する血管炎治療薬「タブネオス」(一般名アバコパン)について、米医学誌「ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」は、薬の承認の根拠となった臨床試験に関する研究論文を撤回した。
この薬を巡っては、日本の患者が投与後に死亡する事例が複数確認され、同社が注意喚起している。
同誌の発表によると、撤回は6月29日付。論文は、開発元の米製薬アムジェン傘下の企業の研究者らが2021年に発表していた。
しかし、米食品医薬品局(FDA)の評価部門による調査で、臨床試験に参加した患者のデータを試験終了後に操作していたことなどが判明。この事実について、論文で開示されていなかったという。論文執筆を担当した研究者2人が撤回を申し出ていた。
以上、
厚労省は2026年5月21日、顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症に対する治療薬である選択的C5a受容体拮抗薬アバコパン(商品名:タブネオスカプセル10mg)について、添付文書の「警告」を新設し、「重要な基本的注意」などを改訂するとともに、「安全性速報(ブルーレター)」により医療関係者などに対して速やかに注意喚起を行うようキッセイ薬品工業に対し指示した。
2022年6月の発売開始以降、本剤を服用した患者で「胆管消失症候群」を含む重篤な肝機能障害が発現した症例が報告されており、死亡に至った症例が国内で20例報告されているという。なお、2025年2月~2026年1月の国内の年間推定使用患者数は8,503例に上る。
米FDAが認証した薬剤であり、厚労省は盲目的に追認したとみられる。日本でもしっかり臨床試験を行っていれば、認可してもその注意書きは厳格なものになっていたはずだ。厚労省が日本での臨床試験データを厳密に審査していたら当薬剤は認可されなかった可能性もある。
医薬品メーカーのアムジェンはロサンゼルスに本社を構えた世界最大の独立バイオテクノロジー企業。リコンビナントDNA(遺伝子組み換え)技術や分子生物学的技術を軸に医薬品の開発、製造、販売を行っている。2026年2月期の売上高は367億④1百万ドルで世界でも上位にあり、営業利益も106億76百万ドルと業績好調。
今回の問題で、多くの関連死亡者が発生しているとみられ、その損害賠償につき、臨床試験の虚偽申請でもあり、懲罰的な賠償の裁判が行われる可能性がある。
日本の死亡者は厚労省と日本の裁判制度が立ちはだかり、泣き寝入りするしかないのかもしれない。米国で訴訟沙汰になった場合、訴訟に参加することは1%の確率であるかもしれない。弁護士グループが勝訴払いで、被害者関係者は当初は無費用で裁判を起こすことも可能。





