アイコン 腰砕け治療薬「バイアグラ」にアルツハイマー予防効果確認 成分のシルデナフィル


米国クリーブランド・クリニック・ゲノム医学研究所のフェイシュン・チェン博士の研究チームは6日、学術誌「ネイチャー・エイジング」で、「大規模な人的情報と診療記録の分析を通して、バイアグラ(ファイザー社/特許切れジェネリック化)の成分である「シルデナフィル」が、アルツハイマー型認知症の治療剤として使えることを確認したと発表した。

シルデナフィルは、バイアグラや肺動脈高血圧の治療剤「レバチオ」(ファイザー社/特許切れジェネリック化) の薬効成分。どちらも末梢血管を拡張して血液の流れを助ける。
アルツハイマー型認知症は、アミロイドβの脳組織への蓄積により、脳細胞が死滅する事が原因で起きるとされている。

アルツハイマー型認知症も含め認知症患者は世界で数千万人に上るとされ、これといった治療薬がない状態。今年6月、米国のバイオジェンと日本のエーザイが開発したADUHELM(一般名:アデュカヌマブ)が18年ぶりにアルツハイマーの新薬として米FDA(米食品医薬品局)から承認を受けた。

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クリーブランド・クリニックの研究チームは、アルツハイマー病を誘発するといわれる「βアミロイド」と「タウタンパク質」に作用する薬物を探した。
βアミロイドは、神経細胞を保護するタンパク質だが、細胞から離れ落ちて塊になると、逆に神経細胞に損傷を与える。
タウタンパク質は、細胞内で神経繊維の凝集体を形成し、やはり損傷を引き起こす。

製薬各社はここ数十年にわたって、βアミロイドとタウタンパク質にそれぞれ作用する治療剤を開発したが、目立った成果は得られなかった。
 
今回研究チームは、治療剤として効果を得るためには両方のタンパク質に作用する薬物でなければならないと予測。まず、人間の遺伝子解読情報と35万1444種類のタンパク質相互作用マップを基にβアミロイドとタウタンパク質が同時に作用する人体の部位を探し、脳の組織に行き着き、シルデナフィルの有効性の検証に入っていた。
以上、報道参照

まだ臨床治験の話ではなく、承認されるには時間がかかる。また、似た認知症には3タイプあるとされ、残り2タイプに効果があるかどうかは不明。
臨床治験での結果次第だろうが、理屈からは効果が期待される。

バイアグラ(別名:シルデナフィル)は、生体内で環状グアノシン一リン酸(cGMP)の分解を行っている5型ホスホジエステラーゼ (PDE-5) の酵素活性を阻害する。これが陰茎周辺部のNO作動性神経に作用して、血管を拡張させ、血流量が増えることによって勃起すると考えられているが「空撃ち」となり、生活をエンジョイするための薬剤。但し、処方には医師の診察が必要、服用して死者も出ている。
高齢者が飲み続ければ立ちっぱなしで腰が弱ろうか。

 

[ 2021年12月 8日 ]

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