コンビニおにぎり値下げ相次ぐも"元の価格"には戻らず 米高騰前と比較
ローソン、セブン‐イレブン、ファミリーマートで、おにぎりの値下げが相次いでいる。コメ価格の高騰や原材料費上昇を背景に値上げが続いてきたコンビニおにぎりだが、足元では一部商品で価格を引き下げる動きが出てきた。
ただ、過去の販売価格を確認すると、今回の値下げ後も2023年ごろの水準には戻らない商品が多い。値上げ分の一部を戻す動きと見る方が実態に近い。
米高騰前と現在のおにぎり価格を比較
| コンビニ | 商品 | 2023年ごろ | 現在価格 | 値下げ後 | 2023年比 |
|---|---|---|---|---|---|
| ローソン | 手巻おにぎり シーチキンマヨネーズ | 135円 | 181円 | 171円 | +36円 |
| ローソン | 熟成紀州南高梅 | 130円 | 194円 | 184円 | +54円 |
| セブン‐イレブン | 具たっぷり辛子明太子 | 189円 | 232円 | 213円 | +24円 |
| ファミリーマート | 手巻紅しゃけ | 180円 | 235円 | - | +55円 |
| ファミリーマート | 手巻辛子明太子 | 189円 | 235円 | - | +46円 |
※2023年当時と現在では商品仕様や原材料、内容量などが変更されている場合があり、完全に同一条件での価格比較ではない。
ローソンは約20品を一斉値下げ
値下げ規模が大きいのはローソンで、9月29日から手巻おにぎり約20品を原則10円値下げする。
「シーチキンマヨネーズ」は税込181円から171円、「熟成紀州南高梅」は194円から184円となる。商品の量や仕様を変えずに価格を引き下げるとしている。
ただし、2023年7月ごろの価格と比べると、シーチキンマヨネーズは当時135円だったため、値下げ後でも36円高い。南高梅も130円から184円となり、54円、率にして約42%高い水準にある。
セブンも鮭・明太子を値下げ
セブン‐イレブンは9月8日から、「炭火焼銀しゃけ」と「具たっぷり辛子明太子」を税込232円から213円へ引き下げる予定だ。
辛子明太子のおにぎりは2023年には税込189円で販売されており、今回の値下げ後でも当時より約24円高い。
ファミマも一部商品を値下げ
ファミリーマートでは8月25日から「大きなおむすび 昆布とツナマヨネーズ」を税込320円から298円へ22円値下げした。
一方、定番の「手巻紅しゃけ」や「手巻辛子明太子」は、2023年当時にはそれぞれ180円、189円程度だったが、現在は235円となっている。コンビニおにぎり全体では、依然として数年前より高い価格帯の商品が多い。
「値下げ」でも3年前には戻らず
コンビニ各社は近年、コメ価格に加え、海苔や具材、包材、物流費、人件費などの上昇を受けて、おにぎり価格を段階的に引き上げてきた。
今回、コメの需給環境が以前より緩み始めたことで値下げに動く商品が出てきたものの、価格は米高騰前の水準まで戻ってはいない。
値上げが続いてきた食品市場で「値下げ」という動き自体は消費者にとって明るい材料だが、今回の価格改定は過去数年間の上昇分の一部を戻す段階にとどまっている。





