【新潟】(有)銭形/破産手続き開始決定 負債約21億円 上越の老舗とんかつ「銭形」所在地、3月に社会保険事業所を全喪
新潟県上越市の(有)銭形が、2026年8月25日、新潟地裁高田支部から破産手続き開始決定を受けた。
同社は上越市栄町2丁目に本店を置く飲食業者。法人番号は7110002022966で、本店所在地は「上越市栄町***」となっている。
負債総額は約21億円。
同じ所在地では、とんかつや大海老フライなどを提供する「銭形 栄町店」が営業していた。直江津商店連合会も「駅南 銭形」として掲載し、とんかつ、大海老フライ、定食、宴会などを取り扱う飲食店として紹介している。
新潟県内のグルメ情報サイトでは、同店について分厚いとんかつや自家製ソースを特徴として紹介。遠方から訪れる客もいるとしており、100席、駐車場30台を備えた比較的大型の店舗だった。
また、少なくとも2009年には「上越地区でとんかつといえばココ」とする利用者の投稿が確認できるなど、長年にわたって地域で営業していたことがうかがえる。近年の口コミでも「上越市の老舗とんかつ」などと紹介されていた。
破産約5カ月前に社会保険適用事業所を全喪
破産に先立つ動きも確認されている。
経済産業省の法人情報サイト「gBizINFO」によると、(有)銭形の健康保険・厚生年金保険適用事業所は2026年3月25日付で「全喪」となり、被保険者数は0人となっている。
一方、飲食店情報サイト上では「銭形 栄町店」について2025年10月の来店記録が確認できる。2023年には、一時休業していたとする利用者投稿も残されている。
同社はその後、2026年8月25日に新潟地裁高田支部から破産手続き開始決定を受けた。事件番号は令和8年(フ)第46号。破産管財人には見竹泰人弁護士が選任され、債権届出期間は10月6日まで、財産状況報告集会などは11月30日午後1時30分に予定されている。
なお、上越・妙高地域には「銭形 高田分店」「銭形 新井分店」など「銭形」を冠する飲食店が存在するが、今回破産した(有)銭形との資本関係や運営関係を確認できる公開資料は見つかっておらず、これらの店舗への影響も確認できていない。
不採算店舗を相次ぎ閉鎖、金融依存の高い状態続く
同社は一時、複数の飲食店を展開していたものの、個人消費の低迷などを背景に採算の取れない店舗を整理し、事業規模を縮小していた。最終的には国道8号沿いの「銭形 栄町店」に営業を集約していたが、同店も閉店し、店舗営業を終えていた。
一方、事業拡大期の投資を借入金などで賄っていたことから、店舗数を減らした後も財務負担が重く、所有する不動産が差し押さえられるなど厳しい状態にあった。売上の低迷が続くなかで資金繰りも悪化し、経営を維持することが困難となったことから、今回の法的整理に至った。
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