【倒産企業続報・新潟】新発田の割烹「魚喜久」が破産 商店街空洞化・宴会減、私的整理進まず 負債9957万円
新潟県新発田市で割烹「魚喜久」や居酒屋「酒房 おかん」を運営していた(有)魚喜久が、新潟地裁新発田支部から破産手続開始決定を受けた。
同社は1967年7月設立。新発田市中心部で約60年にわたり飲食事業を展開し、地元企業や団体の会合、宴席などにも利用されてきたが、中心商店街の空洞化による利用客の減少に加え、新型コロナウイルス禍で宴会需要が大きく落ち込んだ。
再建に向けて私的整理も検討したものの進展せず、資金繰りが限界に達した。負債総額は約9957万円。
新発田中心部で「魚喜久」「酒房 おかん」を運営
(有)魚喜久は1967年7月設立、資本金700万円。法人番号は4110002014850で、本店を新潟県新発田市に置いていた。
日本料理・割烹の「魚喜久」を中心に、居酒屋「酒房 おかん」も運営。過去には新発田市が運営する施設内でもレストラン事業を手がけるなど、地域に根差した飲食店経営を続けてきた。
とりわけ企業や団体の会合、宴会などの需要を取り込み、長年にわたり新発田市中心部の飲食店として営業してきた。
商店街の空洞化で客数減、コロナ禍で宴会が激減
経営環境は次第に厳しさを増した。
東京商工リサーチの情報をもとにしたNST新潟総合テレビの報道によると、新発田市中心商店街の空洞化などを背景に利用客数が減少。さらに新型コロナウイルス感染拡大によって、同社が重要な需要としていた宴会が大幅に減少した。
コロナ禍後も売上の回復は十分に進まず、2025年7月期の売上高は約5200万円にとどまった。
飲食店、とりわけ宴会や団体利用を取り込んできた店舗にとって、中心市街地の集客力低下と宴会需要の縮小が重なる厳しい経営環境となっていた。
私的整理を検討するも進展せず
同社は経営再建に向け、法的整理に入る前の段階で私的整理を検討していた。
しかし、調整は進展せず、採算確保が難しい状況が続くなかで資金繰りが限界に達した。
2026年7月8日に事業を停止し、同月31日に新潟地裁新発田支部へ自己破産を申請。8月6日付で同支部から破産手続開始決定を受けた。
負債は債権者約11名に対して約9957万円とされている。
約60年続いた地場割烹、破産手続きへ
破産開始決定は2026年8月6日、新潟地裁新発田支部。事件番号は令和8年(フ)第91号。
魚喜久は1967年の設立から約60年にわたって新発田市で営業してきた。今回明らかになった経緯からは、単にコロナ禍だけではなく、中心商店街の利用客減少が続くなかで宴会需要の急減が重なり、その後も十分な回復に至らなかった状況がうかがえる。
JC-NETでは8月、同社の破産開始決定を報じていたが、その後の報道で中心商店街の空洞化、宴会需要の減少、私的整理を検討していた経緯などが新たに明らかになった。
| 法人名 | 有限会社魚喜久 |
|---|---|
| 所在地 | 新潟県新発田市 |
| 法人番号 | 4110002014850 |
| 設立 | 1967年7月 |
| 事業 | 割烹・居酒屋・レストラン運営 |
| 主な店舗 | 割烹「魚喜久」、居酒屋「酒房 おかん」 |
| 2025年7月期売上高 | 約5200万円 |
| 事業停止 | 2026年7月8日 |
| 自己破産申請 | 2026年7月31日 |
| 破産開始決定 | 2026年8月6日 |
| 裁判所 | 新潟地方裁判所新発田支部 |
| 負債 | 約9957万円 |
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