【3連休の倒産情報まとめ】5社の負債計約14.7億円 製本・給食・運送・シート製造など(10月10~12日)
2026年10月10日(土)から12日(月・スポーツの日)までの3連休に、JC-NETが掲載した全国の主な倒産関連ニュース5記事をまとめた。
対象は埼玉県2社、栃木県、山口県、福岡県の各1社で、掲載記事に記載された負債額の単純合計は約14億7,000万円となった。最も負債額が大きいのは埼玉県志木市の製本加工会社ティーエムビーで、約5億1,000万円。次いで栃木県足利市の給食弁当会社、助六足利ランチセンターの約3億2,100万円となっている。
製本加工や産業用シート製造のほか、贈答品販売、給食弁当、運送業と業種は幅広い。売上高の減少が目立つ企業がある一方、売上高が回復しても赤字から抜け出せなかった企業も含まれている。
※本記事は10月10~12日にJC-NETが掲載した指定5記事のまとめであり、この3日間に全国で発生した倒産の総件数を示すものではありません。負債額は各記事の記載額を合算したもので、確定値と見込み額、異なる時点の数値を含みます。
3連休に掲載した5社の負債額と手続き状況
| 企業名・所在地 | 主要事業 | 手続き・状況 | 負債額 |
|---|---|---|---|
|
ティーエムビー
埼玉県志木市
|
製本・紙加工 | 自己破産申請 | 約5.1億円 |
|
助六足利ランチセンター
栃木県足利市
|
給食弁当・施設給食 | 自己破産申請準備 | 約3.21億円 |
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ヒカリ
福岡市博多区
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産業用シート製造 | 自己破産申請準備 | 約2.49億円 |
|
タカノ有限会社
埼玉県秩父市
|
贈答品販売 | 自己破産申請準備 | 約2.2億円 |
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近棟運送
山口県防府市
|
一般貨物自動車運送 | 破産手続開始決定・負債判明 | 約1.7億円 |
| 対象5社の記載負債額合計 | 約14.7億円 | ||
※各社の負債額は記事掲載時点の数値。ティーエムビーは約5億1,000万円、助六足利ランチセンターは2025年9月期末時点、ヒカリも2025年9月期末時点、タカノは2025年6月期末時点、近棟運送は見込み額。今後変動する場合があります。
10月10日(土)の倒産情報 2社
埼玉県志木市の製本加工会社ティーエムビーが、10月5日にさいたま地裁へ自己破産を申請。負債は約5億1,000万円で、今回の5社では最大となった。2010年設立で、志木市内の3工場を活用し、針金を使用しない「エコ綴じ」や特殊製本、型抜きなどに対応していた。2018年10月期には売上高約4億8,200万円を計上していたが、商業印刷物の需要変化やコスト負担増などで業績が悪化していた。
栃木県足利市の給食弁当製造・販売業者、助六足利ランチセンターが10月1日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。事業所向け弁当のほか、病院内食堂、介護施設や企業食堂の受託運営などを展開。2021年9月期に約1億5,500万円まで落ち込んだ売上高は、2025年9月期に約2億8,100万円まで回復したものの、赤字が続き、経営再建には至らなかった。負債は約3億2,100万円。
10月11日(日)の倒産情報 1社
山口県防府市の運送会社、近棟運送の負債総額が約1億7,000万円に上る見込みであることが判明した。同社は1953年設立で、10トントラックによる飲料水やフレキシブルコンテナなどの輸送を手がけ、2007年3月期には売上高約3億6,700万円を計上。2025年11月に解散を決議し、2026年9月30日に山口地裁から破産手続開始決定を受けていた。10月11日掲載の記事は負債額などが判明した続報となる。
10月12日(月・祝)の倒産情報 2社
福岡市博多区の産業用シートメーカー、ヒカリが事業を停止し、自己破産申請準備に入った。1931年創業で、佐賀県多久市に工場を構え、建設用の防音・防炎シートや農業・土木用資材などを製造していた。売上高は約3億8,900万円から約1億7,200万円へ縮小。販売低迷や原材料費・人件費の上昇に加え、ナフサ不足による影響も報じられている。負債は約2億4,900万円。
埼玉県秩父市で贈答品専門店「ギフトハウスタカノ」を運営していたタカノ有限会社が、9月24日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。1969年創業で、冠婚葬祭向けギフトを中心に、店舗販売からインターネット通販へ事業を広げていた。しかし、EC市場での価格競争などから収益が悪化。売上高は2023年6月期の約4億8,400万円から2025年6月期には約2億5,900万円へ減少した。負債は約2億2,000万円。
3連休の倒産情報から見える特徴
今回の5社を業種別に見ると、製本・シート製造の製造加工業が2社、贈答品販売、貨物運送、給食弁当が各1社となった。都道府県別では埼玉県が2社で最も多く、栃木県、山口県、福岡県が各1社だった。
売上規模の変化では、ギフトハウスタカノが約4億8,400万円から約2億5,900万円へ減少した一方、助六足利ランチセンターは約1億5,500万円から約2億8,100万円へ回復していた。それでも収益改善に至らなかった点が対照的となっている。ただし、比較対象の決算期は企業ごとに異なる。
また、掲載5社の法的整理の段階を見ると、自己破産申請準備が3社、自己破産申請が1社、破産手続開始決定済みが1社。10月11日の近棟運送は9月30日に破産開始決定を受けた企業の続報であり、3連休中に新たに破産開始決定があったことを意味するものではない。
製造、販売、運送、給食と事業内容は異なるが、今回の掲載情報には、売上減少や採算悪化、資材・人件費負担など、各社が抱えていた経営上の課題が記されている。
集計方法と倒産情報の見方
本記事の対象は、2026年10月10~12日にJC-NETが掲載した上記5記事・5社。記事URLと対象企業の重複を確認したうえで集計した。負債額は各記事に記載された数値を用い、同一企業の負債を重複計上していない。
なお、掲載日は破産申請日や破産開始決定日、事業停止日とは異なる。全国の倒産発生件数や倒産負債総額を表す公的統計ではない。
全国の新着倒産情報や各都道府県の破産・民事再生・特別清算などの情報は、JC-NET倒産情報一覧で随時掲載している。
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