倒産情報

アイコン 今週の関西倒産まとめ【2026年10月5日~9日】35記事・対象36社 大阪18、TAC負債6.37億円


2026年10月5日から9日までにJC-NETが掲載した関西地方(大阪・兵庫・京都・滋賀・奈良・和歌山)の破産・倒産関連情報をまとめた。

対象期間中に確認したのは35記事、対象企業・団体は36件。府県別では大阪府が18記事で最多となり、兵庫県11記事、京都府4記事、和歌山県2記事と続いた。滋賀県と奈良県の掲載は確認されなかった。

注目案件では、京都市の省力化設備メーカーTACが負債約6億3700万円を抱え自己破産申請準備に入ったほか、生ドーナツ専門店などを展開したYorkys Entertainment、CRMシステム開発のアーカス・ジャパンも事業を停止した。老舗企業の特別清算や製造・建設関連の破産開始決定も目立った。

※掲載件数はJC-NETの記事数であり、関西地方で実際に発生した倒産件数ではありません。和歌山県の「三星工業など2社」は1記事で2法人を扱っているため、35記事・対象36件となります。

今週のJC-NET掲載
35記事
10月5日~9日/対象36件
前回まとめ比
14記事減
49記事 → 35記事/28.6%減
負債額確認3案件
12.33億円
合計12億3291万円/判明分のみ
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負債額を確認できた主な倒産案件

今回の掲載記事で負債額を確認できた主な3案件の合計は12億3291万円となった。いずれも自己破産申請の準備段階にある案件で、金額には概算値を含む。

企業名 府県 事業内容・状況 負債額
TAC 京都 省力化設備製造/破産申請準備 約6億3700万円
Yorkys Entertainment 兵庫 飲食店運営/破産申請準備 約3億5000万円
アーカス・ジャパン 大阪 CRMシステム開発/破産申請準備 2億4591万円

※上記は負債額を確認できた3案件の合計であり、今週の関西地方の倒産負債総額ではありません。負債額の基準時点は案件によって異なります。

都道府県別に見る今週の関西倒産

府県 掲載記事数 構成比
大阪府 18 51.4%
兵庫県 11 31.4%
京都府 4 11.4%
和歌山県 2 5.7%
滋賀県 0 0.0%
奈良県 0 0.0%
合計 35 100.0%

大阪府と兵庫県の合計は29記事で、関西全体の82.9%を占めた。大阪府では建設、IT、通販、食品製造など幅広い業種の掲載があり、兵庫県では飲食店運営、卸売、介護・福祉関連などの案件がみられた。

業種別に見る今週の倒産

掲載記事を主な事業内容で分類すると、小売・卸が7記事で最も多く、製造と業種確認できずが各6記事、建設とIT・広告・情報が各4記事となった。

業種 掲載記事数 構成比
小売・卸 7 20.0%
製造 6 17.1%
業種確認できず 6 17.1%
建設 4 11.4%
IT・広告・情報 4 11.4%
飲食 3 8.6%
介護・福祉・医療 2 5.7%
人材 1 2.9%
運送・物流 1 2.9%
その他サービス 1 2.9%
合計 35 100.0%

事業内容を確認できない企業は、社名だけから製造業や卸売業などに分類せず「業種確認できず」とした。業種別件数は掲載記事単位で集計している。

今週の注目倒産

京都・TAC 大手電池・電機メーカー向け設備を製造

京都市南区のTACは、省力化設備や自動化機械の製造を手掛けていた企業。GSユアサ、パナソニックなどとの取引実績があり、電池・自動車・半導体関連の生産設備を扱っていた。2026年7月にも増員求人を出していたが、自己破産申請の準備に入った。負債は約6億3700万円。

TACの倒産記事を読む

兵庫・Yorkys Entertainment 生ドーナツ事業を全国展開

神戸市のYorkys Entertainmentは、生ドーナツ専門店「PIECE OF BAKE」、カフェ「YORKYS BRUNCH」などを展開。2026年3月に名古屋へ出店し、7月には全国でフランチャイズ加盟店の募集を始めていたが、10月6日までに事業を停止した。自己破産申請の準備を進めており、負債は約3億5000万円。

Yorkys Entertainmentの倒産記事を読む

大阪・ロイヤルステージ 高級通販で売上50億円規模の時期も

大阪市中央区のロイヤルステージは、高級衣料品などの通信販売を手掛けていた企業。伊藤忠商事系の社内ベンチャーから経営陣による買収(MBO)で独立した経緯があり、ピーク時には年商50億円前後を計上した。その後、2026年3月期の売上高は30億円台に縮小。事業を停止し、破産申請の準備に入った。負債額は確認できていない。

ロイヤルステージの倒産記事を読む

兵庫・ニシムラ洋紙 創業100年、販売事業は承継済み

兵庫県の老舗紙卸売業者ニシムラ洋紙に特別清算開始決定が出された。創業から100年の歴史を持つ企業だが、紙・板紙の販売事業は日本紙パルプ商事グループに承継済み。今回の特別清算は旧法人の整理であり、承継先の事業まで停止したものではない。

ニシムラ洋紙の特別清算記事を読む

今週の関西倒産から見える特徴

今週のJC-NET掲載では大阪府と兵庫県の2府県が全体の8割以上を占めた。業種別では小売・卸と製造の合計が13記事となり、販売・流通関連と生産関連の幅広い企業が含まれた。

また、法的整理の段階にも違いがみられた。TAC、Yorkys Entertainment、アーカス・ジャパン、ロイヤルステージなどは破産申請準備の段階にあり、破産手続開始決定が出た企業とは区別が必要となる。

特別清算では、ニシムラ洋紙、安心堂白雪姫、木村水産、Cotofなどが掲載された。事業承継後の旧法人整理に当たる案件も含まれており、法的整理の報道が必ずしも現在の店舗や事業の全面停止を意味するわけではない。

和歌山県では、紀州漆器卸として約90年の歴史を持つ紀黒産業の破産に加え、鉄筋工事業者2法人の破産開始決定が掲載された。京都府では製造関連のTAC、Eサーモジェンテックのほか、住宅リフォームと広告・写真関連企業の案件が確認された。

府県別・今週の掲載記事一覧

京都府 4記事

ベストプランニング / TAC / Eサーモジェンテック / エムクリエーション

※エムクリエーションは10月7日の掲載を確認。個別記事URLを確認できないためリンクを省略しています。

和歌山県 2記事・対象3社

紀黒産業 / 三星工業・津村鉄筋(2法人)

滋賀県、奈良県については、今回の集計対象期間に該当する掲載記事を確認できなかった。

日別の全国破産・倒産情報

関西を含む全国の日別掲載記事は、次の各日ページから確認できる。

集計方法と前回との比較

今回は、2026年10月5日から9日までのJC-NET掲載記事を対象に、関西2府4県の企業・団体を抽出した。重複掲載は除外し、1記事で複数法人を扱う場合は記事数1件、対象件数は法人ごとに計上した。破産開始決定、自己破産申請準備、特別清算、続報を含む。

前回の関西倒産まとめは、2026年9月28日~10月3日を対象として49記事・対象51社だった。今回の掲載記事数35記事は前回より14記事少なく、前回まとめ比28.6%減となる。ただし、まとめ記事の表記上の集計期間には違いがあるため、地域全体の倒産発生件数が同じ割合で減少したことを意味するものではない。

また、今回は過去の事業停止から破産開始決定へ進んだ続報記事も含め、掲載日に基づいて集計した。負債額が不明な企業について金額を補完することはしていない。

関連記事

JC-NETでは、全国の企業倒産、破産手続開始決定、民事再生、特別清算、事業停止などの情報を随時掲載している。都道府県ごとの最新情報や倒産企業の続報についても、各地域の倒産情報ページから確認できる。

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