【今週の関西倒産】44記事・対象45社 大阪28記事、建設関連が11記事で最多
2026年10月26日(月)から30日(金)までにJC-NETが掲載した関西地方の倒産・破産、特別清算などの企業情報をまとめた。
今回の確認対象は44記事、関西6府県の対象法人は45社となった。前週の29記事・30社から掲載記事数で15記事増え、前週比51.7%増となった。
府県別では大阪府が28記事と最多で、全体の63.6%を占めた。業種別では建設関連が11記事。物流、製造、IT・情報関連、医療・福祉など幅広い事業分野で法的整理が掲載された。
注目案件では、大阪市の物流アウトソーシング会社DISCOMが破産開始決定を受けたほか、TA-BOホールディングスと沖縄県の関連会社の負債が合計約4億3,500万円と判明した。滋賀県では京岩神前殿とKYOIWAの関連2社が破産開始決定を受けている。
※本記事は提供されたJC-NET掲載44記事を対象とした集計。関西地方の実際の倒産発生件数を示す公的統計ではない。大阪・沖縄のTA-BO関連2社を扱う記事は2本あるが、関西対象法人としては大阪府の1社を重複計上しない。沖縄県の法人は関西45社に含めない。
関西対象45社
15記事増
関連2社計は約4.35億円
負債額が判明した主な倒産案件
今週の掲載記事では、大阪市鶴見区のTA-BOホールディングスについて、負債約4億3,000万円が明らかになった。沖縄県の関連会社TA-BOファームの負債約500万円を合わせると、2社合計約4億3,500万円となる。
また、物流アウトソーシングのDISCOMでは約9億円、滋賀県の京岩神前殿とKYOIWAでは2社合計約6億円の負債が掲載された。ただし、いずれも今回初めて判明した金額ではなく、過去の既報値である。
| 企業名 | 府県 | 主な事業・状況 | 負債額 |
|---|---|---|---|
| TA-BOホールディングス | 大阪 | 内装・建築工事/破産 | 約4億3,000万円 |
| DISCOM | 大阪 | 物流アウトソーシング/破産開始・9月既報値 | 約9億円 |
| 京岩神前殿・KYOIWA | 滋賀 | 料理・飲食関連/2社破産開始・既報値 | 2社計約6億円 |
| 雅 | 大阪 | 注文住宅・リフォーム/破産 | 約1億1,725万円 |
※DISCOMの約9億円は2026年9月、京岩関連2社の約6億円は10月15日の既報値。今週新たに発生した負債ではない。雅の金額も今回の集計カードには合算していない。沖縄県のTA-BOファーム約500万円は関西地域の負債集計対象外。上記金額は破産手続き上の確定債権額とは限らず、関西地方全体の倒産負債総額でもない。
都道府県別に見る今週の関西倒産
関西6府県の掲載44記事を府県別に分類すると、大阪府が28記事で最多。全体の63.6%を占めた。次いで兵庫県6記事、京都府5記事、滋賀県と奈良県が各2記事、和歌山県が1記事となった。
大阪府と兵庫県の合計は34記事で、全体の77.3%となった。
| 府県 | 掲載記事数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 大阪府 | 28 | 63.6% |
| 兵庫県 | 6 | 13.6% |
| 京都府 | 5 | 11.4% |
| 滋賀県 | 2 | 4.5% |
| 奈良県 | 2 | 4.5% |
| 和歌山県 | 1 | 2.3% |
| 合計 | 44 | 100% |
※構成比は小数点第2位を四捨五入。端数処理により合計と各項目の合算に差が生じる場合がある。大阪・沖縄の関連2社記事は、大阪府の掲載記事として分類した。
業種別に見る今週の倒産
主要事業を確認できた掲載記事を分類すると、建設関連が11記事で最多となった。内装・店舗改装、住宅建築、塗装・防水、地盤調査、電気設備、管工事などが含まれる。
小売・卸売は4記事、製造と医療・福祉関連は各3記事。IT・情報関連、運送・物流、不動産なども確認された。一方、主要事業を特定できない13記事については、社名だけから業種を推測せず「業種確認できず」とした。
| 業種 | 記事数 | 構成比 |
|---|---|---|
| 建設 | 11 | 25.0% |
| 小売・卸 | 4 | 9.1% |
| 製造 | 3 | 6.8% |
| 介護・福祉・医療 | 3 | 6.8% |
| IT・広告・情報 | 2 | 4.5% |
| 運送・物流 | 2 | 4.5% |
| 不動産 | 2 | 4.5% |
| その他サービス | 2 | 4.5% |
| 飲食 | 1 | 2.3% |
| その他・一次産業 | 1 | 2.3% |
| 業種確認できず | 13 | 29.5% |
| 合計 | 44 | 100% |
※1記事につき主要事業で1分類とした。建設11記事、小売・卸4記事、同率3位の製造または介護・福祉・医療3記事を合わせた上位3分類は18記事(40.9%)。3位は2分類が同数。複数社記事は代表的な事業で分類しており、関連会社の業種が異なる場合もある。
今週の注目倒産
大阪市鶴見区のTA-BOホールディングスが破産。店舗改装や住宅リフォーム、新築工事などを展開し、2025年3月期には売上高約4億4,000万円を計上していた。10月14日に大阪地裁から破産開始決定を受けた。
負債は同社が約4億3,000万円、沖縄県の関連会社TA-BOファームが約500万円で、2社合計約4億3,500万円。沖縄の関連会社では島らっきょう生産・販売なども手掛けていた。
大阪市此花区の物流アウトソーシング会社DISCOMが10月19日、破産手続き開始決定を受けた。負債は約9億円で、9月の事業停止時に判明していた金額。
同社は物流業務の受託や物流コンサルティングなどを展開。大阪府忠岡町に複数の物流拠点を設けていたほか、現場用品の通信販売・卸売なども手掛けていた。
滋賀県長浜市の料理・婚礼関連事業者、京岩神前殿と関連会社KYOIWAが10月21日、大津地裁からそれぞれ破産手続き開始決定を受けた。負債は2社合計約6億円で、申請準備段階の既報値となる。
京岩神前殿は1971年創業で、かつて結婚式場「グランパレー京岩」の婚礼事業を展開。2023年12月には婚礼事業を他社に譲渡したが、経営再建には至らなかった。KYOIWAは和食レストラン「京岩ダイニング」を運営していた。
IT・情報関連では、メタバース「RISA」を開発したOPSIONと、建設DXアプリ「だんどりさん」を開発したアイシステムズの破産が掲載された。
OPSIONはクラウドワークスから出資を受けた実績があり、RISAはMS-Japanへの譲渡後にサービスを終了。アイシステムズは2003年創業で、国による事業計画認定の実績があった。
今週の関西倒産から見える特徴
今回の掲載44記事のうち、大阪府が28記事と全体の6割超を占めた。建設関連は11記事で最多となり、住宅建築、店舗改装、電気設備工事、地盤調査、塗装・防水工事など、複数の工事分野にわたった。
製造関連では協立工業など2社の破産に加え、フジイ・カラーリプロ、旧住宅部材メーカー「粉河」の整理会社に関する記事が掲載された。協立工業の関連会社「協立」は運送会社であり、同一記事に製造と物流の異なる事業分野が含まれる。
医療・福祉関連では、奈良県の医療法人清澄会、兵庫県の訪問看護事業者ほくと、大阪府の放課後等デイサービス事業者こぼうしの破産が掲載された。
なお、今回の44記事は前週より15記事多いが、これはJC-NETにおける掲載記事数の変化を示すものである。関西地方で実際に発生した企業倒産が51.7%増加したことを意味するものではない。
今週の関西地方の破産・倒産記事一覧
2026年10月26日から30日までの関西地方関連倒産情報として、確認した44記事を府県別にまとめた。記事の詳細は各リンクから確認できる。
- メタバース「RISA」開発のOPSIONが破産
- (株)エムケー/特別清算開始決定
- (株)田中製作所/破産手続き開始決定
- (株)すうき/破産手続き開始決定
- 第一通商(株)/破産手続き開始決定
- 【倒産企業続報】物流アウトソーシングのDISCOMが破産開始
- (株)ライフタイム/破産手続き開始決定 不動産売買・仲介
- (株)Desse/破産手続き開始決定
- 【倒産企業続報】TA-BO関連2社の負債約4.35億円が判明
- (株)kooブランド/破産手続き開始決定
- 建設DXアプリ「だんどりさん」開発のアイシステムズが破産
- 製缶・板金の協立工業など2社が破産
- (株)NKコーボレーション/破産手続き開始決定
- 【倒産企業続報】注文住宅の雅が破産 負債約1.17億円
- (株)LIBERTY/破産手続き開始決定 エステサロン
- (株)一楓/破産手続き開始決定
- (同)こぼうし/破産手続き開始決定 放課後等デイサービス
- (株)木須鋼材/破産手続き開始決定 鋼材加工販売
- 電気設備工事のナガセ設備工業が破産
- 建設廃材リサイクルの協和が破産
- 建築塗装・防水工事のK・companyが破産
- (株)ミノオ/破産手続き開始決定
- 1971年設立のフジイ・カラーリプロが破産
- 【初報】TA-BOホールディングスなど関連2社が破産
- (有)坂東工業/破産手続き開始決定
- 精肉店「まるさん」旧運営の雅フーズが破産
- (株)長谷川工務店/破産手続き開始決定
- (同)Lz/破産手続き開始決定
集計方法と掲載件数について
本記事は、2026年10月26日~30日に掲載されたものとして確認した、関西地方関連のJC-NET倒産記事44本を対象とした。
同一URLの重複はなく、掲載記事数は44記事。同一法人を扱う別URLの初報と続報は記事数では別々に計上し、対象法人の実数では重複を除いた。
京岩神前殿・KYOIWAと協立工業・協立は、それぞれ1記事に2法人が含まれる。TA-BO関連は初報・続報の2記事があり、関西法人としては大阪府のTA-BOホールディングスを1社とした。この結果、関西6府県の対象法人は45社となる。
業種別分類は記事で確認できる主要事業によるもので、複数社記事は代表的な事業で1分類とした。事業内容を特定できない記事は推測していない。
負債額については、過去の既報値と今回新たに判明した金額を区別した。金額不明の企業をゼロ円として合算しておらず、地域の倒産負債総額を算出したものではない。
また、今回の44記事は確認対象として提供された記事の集計であり、対象期間にJC-NETが掲載した関西関連の記事をすべて網羅していることを保証するものではない。
日別の全国倒産・破産情報
2026年10月26日~30日の全国倒産情報は、以下の確認済み日別ページからも確認できる。
※10月28日・29日の日別ページは今回リンク先を確認できていないため、URLの掲載を見送った。
前週の関西倒産まとめ・関連記事
前週の2026年10月19日~23日は、JC-NET掲載29記事・対象30社だった。今回の44記事・関西対象45社は、掲載記事数で15記事増、51.7%増となる。ただし、記事一覧の照合範囲が完全に同一であることを確認したものではないため、増減率は参考値となる。
全国各地の破産手続き開始決定、民事再生、特別清算、事業停止、自己破産申請準備などの最新情報は、JC-NETの全国倒産情報一覧で随時掲載している。
※掲載記事数・対象法人はJC-NETの確認対象記事を基準にした編集上の集計値。官公庁や信用調査機関が公表する企業倒産統計とは集計期間、対象、定義が異なる。
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