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アイコン 【豪州】ポケモン・ゼルダとコラボの「BlackMilk」が経営管理手続き 豪州製造撤退を進め、事業売却を模索


オーストラリアの人気ファッションブランド「BlackMilk Clothing」を展開するBlack Milk Clothing Pty Limited(豪州クイーンズランド州ブリスベン)が、任意管理手続き(Voluntary Administration)に入ったことが分かった。同社が2026年11月4日、公式サイトで発表した。

2009年に創業した同ブランドは、個性的なレギンスやワンピースなどで人気を集め、ポケモンや任天堂の「ゼルダの伝説」など、有名作品とのライセンス商品も展開。10月27日には人気ゲーム「League of Legends」のバーチャル音楽グループ「K/DA」との新商品を発売したばかりだった。

同社は今年7月、ブリスベンの自社製造工程を段階的に終了する方針を発表していた。事業再編を進めていたものの、厳しい消費環境やコスト上昇などが経営を圧迫。現在は管理人の監督下で営業を継続しながら、事業売却を含む再建策を探っている。

 

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ポケモン・ゼルダなど人気作品とコラボ、世界に顧客

BlackMilk Clothingは2009年にオーストラリア・ブリスベンで創業。鮮やかなプリントを施したレギンスやドレスを中心に、オンライン販売とSNSを通じて事業を拡大した。

独創的なデザインや数量限定の商品展開などを特徴とし、熱心なファン層を獲得。現地経済メディアによると、SNSのフォロワー数は各媒体合計で190万人を超え、48カ国以上に顧客を持つブランドへ成長していた。

近年は映画、アニメ、テレビゲームなどの人気作品を題材にした公式ライセンス商品も展開している。

日本でも知られる「ポケットモンスター(ポケモン)」では、ピカチュウやイーブイなどをモチーフにした衣料品を販売。任天堂の「ゼルダの伝説」シリーズでも、ゲームの世界観を取り入れたスカートやトップスなどを商品化した。

このほか、日本の漫画家・伊藤潤二氏の作品を題材にした商品や、米国の映画・ゲーム関連作品とのコラボレーションも手がけてきた。

経営管理手続き直前の10月27日には「K/DA」新商品を発売

同ブランドは2026年10月27日、オンラインゲーム「League of Legends」に登場するバーチャル音楽グループ「K/DA」とのコラボコレクションを発売した。

ゲーム開発元のRiot Gamesも10月26日、公式サイトでBlackMilkとの商品展開を紹介。アーリ、アカリ、イブリン、カイ=サの4人をモチーフにしたストリートウェアやドレス、トップスなどを展開すると発表していた。

新商品発売から8日後に経営管理手続き入りが公表されたことになる。ただし、今回のコラボ企画と経営悪化との直接的な関係は確認されていない。

ゲームやアニメなどの作品とファッションを組み合わせる事業を展開していただけに、今後のブランド運営やライセンス商品の販売継続も注目される。

7月に豪州での衣料品製造を段階的に終了する方針、15人に影響

経営管理手続きに先立ち、同社は2026年7月23日、ブリスベンにある自社工場での衣料品製造を段階的に終了する方針を発表していた。

同社は長年、オーストラリア国内製造と海外委託製造を組み合わせて商品を供給していた。しかし、ブリスベンでの製造は商業的な採算性を確保することが難しくなり、従来の生産体制を維持できないと判断した。

製造体制の見直しでは、現地の製造部門に所属する15人を対象に協議を開始。海外製造への移行を進める一方、衣料品のデザイン、商品開発、マーケティング、物流などは引き続きブリスベンを拠点とする方針を示していた。

商品構成でも綿や天然繊維、再生ポリエステルなどの採用を進めており、これらの素材を扱うために必要な製造設備や専門技術が国内工場では十分に確保できないことも、体制変更の理由として挙げていた。

国内工場の製造縮小はコスト削減だけを目的とするものではなく、商品開発と生産体制の再構築を伴う取り組みだった。

なお、15人は製造体制変更に伴う協議対象者数であり、最終的に15人全員が解雇されたと確認されたものではない。

消費環境の悪化やコスト上昇が経営圧迫、事業売却先を探索

同社は近年、ECシステムや事業運営体制の再構築、コスト構造の見直しなどを進めてきた。

しかし、厳しい消費環境やコスト上昇、国際取引環境の複雑化などが引き続き経営の重荷となり、今回の任意管理手続きに至った。

現地報道では、米国の関税政策が輸出事業に影響した可能性も指摘されている。ただし、管理人側は経営悪化の詳細な原因について調査を進めている段階で、関税だけが直接的な原因と確定したわけではない。

今回選任された管理人はApex Advisory Australia。同社はBlackMilkのブランドや顧客基盤を引き継ぐ買収候補を探しており、現地経済メディアは複数の関心表明があると報じている。

一方、11月4日時点で買収契約の成立は確認されておらず、今後の再建計画や最終的な事業の存続形態は決まっていない。

EC販売・商品の発送は継続、会社清算は未決定

BlackMilkは11月4日付の公式声明で、任意管理手続き入り後もオンラインショップの営業を継続し、新規注文の受付や既存注文の発送を続けると説明した。

また、既存のギフトカードやストアクレジットも引き続き利用できるとしている。ただし、新規ギフトカードの販売は一時停止しており、返品・返金の運用にも一部変更が生じている。

任意管理手続きは、管理人が企業の財務・事業状況を調査し、事業再建や売却、会社清算などの選択肢を検討するオーストラリアの法的手続きである。

現時点でBlackMilkの会社清算やブランド終了が決定したわけではなく、管理人による事業評価と買い手探索が進められている。

最終的な負債額、直近売上高、事業売却先などは確認できておらず、今後の手続きが注目される。

BlackMilk Clothingの会社概要

正式法人名 Black Milk Clothing Pty Limited
ブランド名 BlackMilk Clothing
所在地 オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン
ABN(豪州事業者番号) 87 140 574 009
ACN(豪州会社登録番号) 140 574 009
創業 2009年
主な事業 衣料品のデザイン、EC販売、公式ライセンス商品の展開
手続き 任意管理手続き(Voluntary Administration)
公表日 2026年11月4日
管理人 Apex Advisory Australia
営業状況 管理人の監督下で営業継続、事業売却先を探索

※2026年11月4日時点の公表情報。任意管理手続きは日本の破産手続きとは異なり、会社清算や営業終了が決定したものではない。負債総額は確認できていない。

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