アイコン 稚内に弾道ミサイル 探知・追跡レーダー設置・「F/PS7」

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航空自衛隊は20日、北朝鮮によるミサイル発射への対応などを強化するため、北海道稚内市にある日本最北端の航空自衛隊のレーダーサイトに、より高性能のレーダーが配備されることになり、工事に向けて現在のレーダーの運用を停止した。
新レーダーが配備されるのは、北海道稚内市にある稚内分屯基地にある日本最北端のレーダーサイト。

現在のレーダーは、主に領空周辺を飛行する航空機の探知に使われてきたが、5年後の平成34年度をメドに配備される「F/PS7」と呼ばれるレーダーは、より性能が高いため、弾道ミサイルの探知や追尾もできるという。
航空自衛隊では、新レーダーの運用が始まるまでは、移動式のレーダーを使って警戒に当たることにしている。

北朝鮮は、9月15日と8月29日に北海道南部の上空を通過する弾道ミサイルを発射しているが、防衛省は、最新のレーダー「F/PS7」の導入で監視能力がより強化されるとしている。
以上、NHK記事など参照

北朝鮮の弾道ミサイル発射に対して、自衛隊は函館にPAC3を配備する。

(北朝鮮の弾道ミサイルは日本上空を高度の500キロ~800キロで飛ぶため、小野寺防衛大臣が撃墜できると自慢したところで現実ではない。日本が所有する現行の迎撃ミサイル(PAC3やSM3)では撃墜できない。北朝鮮ミサイルが韓国のミサイルのように予定軌道を外れ、日本に落下する場合は、こうした迎撃ミサイルが有効となる)。SM-3は日本のイージス艦に搭載されているが射程高度は160キロ程度。PAC3は15キロ程度。
そのためにも、日米で共同開発中のSM-3ブロック2A(射程2000キロ、射程高度1000キロ超)の早期開発と当該ミサイルを陸上に配備するイージス・アショアの設置が望まれる。

ただ、日本を攻撃目標としない500キロ以上の高度を飛行する実験用の弾道ミサイルを撃墜した場合、日本の領空かという別の問題が発生する。
領空は高度100キロ程度とされている。100キロ以上は宇宙空間。
人工衛星は、低軌道衛星は高度 約300 km~1,500 kmの円軌道、中軌道衛星は高度 約1,500km~15,000kmの円軌道、地球同期軌道(静止軌道を含む)衛星は高度約35,786 kmの円軌道。
 攻撃衛星から、弾道ミサイルの頂点(スピードが遅く)に向け迎撃ミサイルを発射した場合、撃墜率は高い(ただ、宇宙の平和利用に合致しない)。
攻撃衛星は中国が計画し、バレ、頓挫している。攻撃衛星は敵国の軍事用偵察・スパイ衛星やミサイル誘導に使用される軍事用GPS衛星を攻撃対象とする。
 治外法権国北朝鮮に対して、日本が治外法権行使できるか、腹をくくる必要がある。

<J/FPS7 稚内分屯基地のレーダーサイトに設置へ>
J/FPS7は、ステルス機や巡航ミサイル等の低RCS(レーダー反射)目標への対応性を向上させることを主眼としている。
システム設計はNEC。平成25年12月に策定された中期防衛力整備計画(平成26年度から平成30年度)において、弾道弾探知能力の向上が謳われ、見島分屯基地、沖永良部島分屯基地、宮古島分屯基地のJ/FPS-7に新たに弾道ミサイル対処機能が付加されている。

1機当たり取得価格は約39億円(沖永良部島分屯基地)から約49億円(見島分屯基地)。自衛隊の西方重視方針に従い、西日本のサイトから設置が開始されている。ほかに高畑山分屯基地、海栗島分屯基地、稚内分屯基地に設置済みもしくは設置予定。

レーダーシステムは、近距離探知用アンテナと遠距離探知用アンテナを別個に設置する方式、近距離用は3面、遠距離用は1面のアンテナを有する。素子には窒化ガリウムを用いて、電波送信出力の高出力化を図っている。

稚内には元々設置予定であり、NHKの報道のように、新たに設置計画がなされたものではない。
 

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[ 2017年9月21日 ]

 

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