霧島連山新燃岳火口北側約2キロ地点で火山性地震急増 注意呼びかけ
気象庁によると、霧島連山の新燃岳火口の北側約2キロ地点で2日、火山性地震が急増した。新燃岳では、今年3月以降、噴火が相次ぎ地震も多発しているが、今回地震が増えたのは全く別の場所だということで、気象庁は、今後の火山活動の推移に注意するよう呼びかけている。
霧島連山・新燃岳
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火山性地震
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4月30日
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22
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5月1日
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31
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2日
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777
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3日00時から03時
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172
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03時から06時
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56
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06時から08時
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20
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・火山性微動と爆発的噴火は0
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・5月1日までは噴火火口直下型、2日からは北へ約2キロ地点が震源地
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気象庁によると、火山性地震が増加したのは、これまで噴火していた新燃岳の火口から北側2キロ付近で、2日午前3時ごろから震源の浅い地震が増え、5月2日に770回余りに達した。
特に2日午後9時から10時までの1時間には309回と最も多くなったほか、この時間帯に新燃岳の北西側が隆起する地盤の変動が観測され、気象庁は、地下深くにあるマグマだまりから新燃岳の方向へマグマが供給された可能性があるとしている。
その後、2日午後11時以降は地盤の変動は停滞し、地震の回数も3日に入ってからは徐々に減っているという。
新燃岳では、3月1日から先月上旬にかけて爆発的な噴火が断続的に発生し、4月5日には8000mまで噴煙が上がった。火山性地震も多発していたが、今回地震が増えたのは、これまでの火口直下ではなく、全く別の場所だという。
このため気象庁は、今後の火山活動の推移に注意するとともに、噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね3キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。
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[ 2018年5月 3日 ]