アイコン ハゲタカのエリオットが現代自動車を攻め立てる

 

 

米ハゲタカのエリオットは2015年、サムスン電子絡みで第一毛織とサムスン物産の合併において、合併比率を問題にして反対していたが、少数意見として退けられた。しかし、合併が不正に行われたと現在の文政権が立証したため、ISD条項に基づき韓国政府を訴えている。

エリオットは、今度はターゲットを現代自動車に絞っている。
今年3月の第1ラウンドではエリオットの勝利に終わっている(後述)。
第2ラウンドは8月14日の書簡により開始された。
ブルームバーグは7日、エリオットは8月14日、現代自動車に対して株主の価値を高め、グループの支配構造を変えるために重要な系列会社を合併すべきだという内容の書簡を送ったという。

現代モービスの事業部門を二つに分け、アフターサービス(AS)事業を現代自動車と、モジュールおよび主要部品事業を現代グロービスとそれぞれ合併すべきだというのが主な内容だという。
この要求案が実現すれば、現代モービスと現代グロービスの合併法人が、現代自グループ支配構造の頂点に立つことになる。

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これと共にエリオットは、株主配当の拡大と現代自動車および関連会社の取締役会の多様性と独立性も強化すべきだと要求した。

エリオットは8月13日基準で、現代自の約3%の株を所有していると明らかにしている。

しかし、現代自はエリオットの要求を、現行法違反を理由に拒んでいる。特定株主に対して企業の重要な事案を知らせることは資本市場法上禁止されている。

業界では、エリオットの提案は、仕事の集中発注規制を解消できないだけでなく、株主利益のバランスの面でも不適切だという指摘が出ている。

ハゲタカのエリオットは、高い短期差益の獲得に興味があるだけで、現代自の真の企業価値向上には関心がないという。慣行上、外部に公開しない事業書簡を意図的にマスコミに流したのも、現代自を攻撃しようとする狙いだとみている。

エリオットの提案について現代自の関係者は、「現在力を入れているのは、市場拡大と競争力向上だ。支配構造の再編と関連して適切な時期に手続きに従ってすべての株主と段階的かつ透明に疎通していきたい」という公式立場を出した。

<前回はエリオットの勝ち>
現代自は今年3月、現代モービスのモジュール・AS部品事業を分割して、現代グロービスと合併し、存続モービスは中核部品事業と投資の機能を残すことで、最上位の支配会社にしておく内容の支配構造再編案を発表した。しかし、合併比率を問題にしたエリオットなどの反対で失敗している。

<現代自動車の問題点を突く>
現代自動車と傘下の起亜自動車の現代グループは、2015年の801万台の世界販売台数をピークに落ちている。2016年にマイナスに転じ、2017年にはTHAAD配備問題から中国で不買にさらされ、さらに米国でもリコール隠し問題からか減少し、大きく落とした。
今年の主要市場では、中国は昨年の不買の反動もあり幾分戻しているが、アメリカではマイナスが続いている。
2016年9月、メキシコ工場完成(年キャパ30万台)
2016年10月、中国・河北省滄州工場完成(年キャパ30万台)
2017年7月、中国・重慶工場完成(年キャパ30万台)
これで中国の生産キャパは240万台超となった。
一方、中国での販売台数は2017年の工場出荷ベースデ114万台、2016年は179万台だった。(中国の工場建設の着手は2015年、販売台数は登り坂だった)
総投資額1.5兆円で本社複合施設を2022年完成予定(着工が部下政権により待ったをかけられたが、その後不知)。

このように、現代自動車は主要国での販売不振から、エリオットに虚を衝かれたようだ。


 

現代+起亜グループの世界販売台数推移

 

販売台数

前年比

2012

7,122,681

 

2013

7,548,477

6.0%

2014

8,005,220

6.0%

2015

8,015,745

0.1%

2016

7,795,425

-2.8%

2017

7,251,013

-7.0%

2018年上半期

3,615,624

4.1%

 

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[ 2018年9月 9日 ]

 

 

 

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