アイコン 川重が中間赤字 鉄道事業撤退か 危惧されるのは

 

 

川崎重工は30日中間決算を発表した。営業利益が前年比▲47%減の84億円、最終損益は▲35億円の赤字となった。

主な要因は、アメリカで受注した鉄道車両で、追加の資材費や配線のミスに伴う改修など▲85億円の損失を計上したことや、製造に参画しているロールスロイスの航空機用Trent1000エンジン(B787型機用)の運航上の問題にかかわる分担費用100億円計上などが全体の業績を押し下げた。

鉄道事業の中間期は前年同期比▲28.7%減の454億円の売上高に対して▲88億円の営業赤字だった。

同社は、収益の改善に向けて徹底的に自助努力で取り組んでいくが、これが不可能となった場合には、分社化や他社との提携、場合によっては、事業撤退を含めてあらゆる選択肢を検討したいとしている。

川崎重工は、日本や台湾の新幹線、それにJRや私鉄、地下鉄などの車両を手がけてきた。
以上、

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川重は今年1月、米ニューヨークの地下鉄車両を最大1612両、受注額約37億ドルで受注が決まったと発表している。
日本では、新幹線の台車亀裂問題を引き起こしている。

川重は、日本の新幹線の車輌及びシステム一式を中国に売り払った企業であり、その後、中国は新幹線型の車輌を中国高速鉄道で走り回わらせ、インドネシア新幹線の受注にも成功している。

川重は、中国に生産基地も持ち、中国中車青島四方機車車両股份公司とは以前から共同受注するなど深い関係にある。双方で納品したシンガポール車輌(川重のC151の改良型/中車四方製造)では、不具合から大量の車輌を中国に順次引き上げ改修後再度シンガポールに納品している有様。
もしも、事業を売却した場合、中国鉄道事業は中車四方への売却が濃厚と見られ、日本の技術をさらに中国に売り渡すことになる。撤退話をするとは、めでたい会社だ。

 

川崎重工業 第2四半期 
連結/百万円
売上高
営業利益
←率
経常利益
当期利益
18/3期Q2
709,721
16,115
2.3%
15,116
10,853
19/3期Q2
688,107
8,454
1.2%
207
-3,592
19Q2/18Q2比
-3.0%
-47.5%
 
-98.6%
 
19/3期予想
1,645,000
66,000
4.0%
49,500
31,000
19予/18期比
4.5%
18.0%
 
14.5%
7.2%
18/3期
1,574,242
55,925
3.6%
43,225
28,915
17/3期
1,518,830
45,960
3.0%
36,671
26,204
16/3期
1,541,096
95,996
6.2%
93,229
46,043

 

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[ 2018年10月31日 ]

 

 

 

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