アイコン 媚中派の象徴/孔子廟裁判 那覇市側敗訴

 

それにしても、翁長氏の膵臓癌が気になる状況ではありますが、朗報です。
孔子廟裁判で那覇市側が敗訴してます。
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-700700.html

一日遅れではありますが、詳しくは(農と島のありんくりん)や(狼魔人日記)を読んでみてください。https://blog.goo.ne.jp/taezaki160925

農と島のありんくりん
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孔子廟裁判 那覇市側敗訴

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金城テルさんが那覇市を訴えていた、孔子廟訴訟での全面勝訴が確定しました。

那覇市が控訴する可能性はありますが、差し戻し審での判決が動く可能性は極めて低いといえます。

「那覇市の公園に建てられた久米孔子廟を巡る差し戻し審の判決で那覇地裁は住民側の訴えを全面的に認めました。
この裁判は那覇市が久米崇聖会に孔子廟の設置を許可し市有地を無償で貸したのは政教分離の原則に違反し、使用料を免除するのは無効だとして住民が那覇市を相手に訴えているものです。
これに対して那覇市側は「一般の人が使えるため宗教的な施設ではない」などと主張していました。これまでの裁判では一審の那覇地裁が住民の訴えを却下したものの控訴審では一審判決を破棄し、差し戻す判決が言い渡されていました。

13日の判決で那覇地裁の剱持淳子裁判長は久米孔子廟について「宗教的性格を色濃く有する」としたうえで「市が特定の宗教を援助していると評価されてもやむをえない」ことから政教分離の原則に違反すると判断し、市が使用料を請求しないのは違法だと結論付けました。那覇市は「判決文を精査して控訴するか検討したい」としています」(琉球朝日放送4月13日 下写真も)

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本土の人にはなじみが薄いと思いますが、那覇市久米には孔子廟という宗教施設があります。

私有地に建てるならどうぞご勝手にですが、ここは市営公園の敷地内です。

市有地に特定宗教の施設を作って、憲法の政教分離原則に抵触しないとかんがえるほうがおかしいでしょう。

靖国神社に玉串料を奉納したからといって、クリスチャンの一部から訴えられるような我が国で、公共施設内に特定宗教施設ができ、しかも無償賃貸契約されてしまうという奇怪さ。

金城テルさんは、那覇市有地の松山公園に建てることを市が認め、使用料も減免してきたことについて、那覇市を訴えてきました。

この特定の宗教団体にこの特例措置を決定をしたのは、当時市長であった翁長氏です。

今回、翁長氏は知事になっていましたので、直接は判決とは関係ありませんが、やはり敗訴した真の人物は、翁長氏その人であるというべきでしょう。

下の写真は市営松山公園内に建てられている孔子廟ですが、正門まで付随した大きな宗教施設だと分かります。

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http://kumesouseikai.or.jp/ja/toppage/

那覇地裁は孔子廟が宗教施設ではないとする現那覇市長の城間幹子市長と、参加人兼補助参加人久米崇聖会側の主張を退け、明確に「(特定)宗教的性格を色濃く有する」としたうえで、「市が特定の宗教を援助していると評価されてもやむをえない」と判決を下しました。

また運営主体の久米至聖会もまた判決では、「宗教行事を行うことを主たる目的とする団体」と評価され、」「憲法第80条及び第20条1項後段の「宗教団体」とされました。

原告の金城テル氏自身に、その訴訟理由を語ってもらいましょう。(平成28年8月2日陳述書より)
http://nahaaction.web.fc2.com/pdf/kume_chinjutusyo.pdf

金城氏は、この孔子廟が、これも翁長氏が3億円の税金を投じて建てた龍柱と同じ目的で作られたと感じたそうです。

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「首里城の龍柱に模した4本爪の龍は、 中国の冊封を受け、属国となった印だということでした。
知り合いの議員に 聞くと、若狭にある久米孔子廟が跡地の松山公園に移設され、そこでも龍柱 2本が新設されるとのこと。
しかも、この龍柱は5本爪だといいます。5本 爪の龍は、中国古来、孔子の生地のほかは、皇帝だけに許されたものでした。
今、石垣市の尖閣で日中間の緊張が高まっています。
若狭緑地と孔子廟に建 つ4本爪と5本爪の龍柱は中国共産党が虎視眈々と狙っている沖縄侵略の象徴のように思えました」

そして裁判で争われた政教分離については、市側はこれは儒教施設であって宗教ではないという説を主張しましたが、それについて金城氏はこう述べています。

「この裁判では「儒教は学問か宗教か」が争われていますが、 私は儒教には 学問と宗教の両面があると思っています。
論語は学問ですが、釋奠祭礼(せ きてんさいれい)は宗教儀式です。 明倫堂は学問の施設ですが、 孔子廟は宗教施設です」

大変明快な答えです。儒教は哲学であると同時に、宗教的祭祀を行う宗教でもあり、現代世界においてはなによりも、中国の「政治」そのものです。

たとえば米国においては「孔子学院」と呼ばれる施設が多く建てられましたが、その性格は「中国側のスパイ工作組織であり、米国の安全保障を脅かしている。孔子学院は米国の教育機関の監視外にあって、中国の意向に沿った政治をプロパガンダしている」(※)と糾弾され、各種教育機関から放逐されつつあります。
※2018年4月5日 テキサス州選出のヘンリー・クーラー共和党議員とマイケル・マッカール民主党議員

私もこの中国の政治的意図を「忖度」し、まるで虎におもねる猫のような翁長氏の行為そのものに問題があると思っています。

龍柱だけなら、中国人観光客誘致という言い分も成り立つでしょうが、孔子廟まで市有地にタダで作らせ、使用料は免除というのでは、いくらなんでもその隠された意図があらわです。

それは、かつて中華帝国の朝貢国だった頃から染みついた慕華思想から発しています。

今の韓国に露わですが、沖縄にも一部存在し、本土の野党、メディア、そして与党内部にも二階幹事長などの親中派や公明党などの中にも存在します。

自分を帝王に扈従するしもべとして初めから位置づけてしまう、いわば自己植民地化思想です。

それは近代国家間の友好などという水平目線ではなく、仰ぎ見るように中華帝国を奉り、その意に沿おうとすることが道徳だとする意識です。

ひとえに中国に「忖度」し、中国の歴史上の恩義に感謝し、何くれとなく便宜を図ろうとするわけです。

これが嵩じると、黄龍旗をひるがえした中国軍艦を待ち焦がれる沖縄地元紙のようなことを言うようになります。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/post-85e9.html

「黄色軍艦がやってくる…。船体に黄色の龍の文様を描き、黄龍旗を掲げる清国の南洋艦隊は黄色軍艦と呼ばれたという。知人とこの話をしていたら、黄色軍艦が沖縄を侵略すると、勘違いして話がややこしくなった。
実際は逆で、明治の琉球人にとって清国軍艦は援軍だった。武力で琉球国を併合した明治政府に対し、琉球の首脳らは清へ使者を送って救援を求めている。そして、沖縄側はその黄色軍艦を待ちわびたのだった」(沖縄タイムス2005年5月16日 大弦小弦)

この先にくるのが、翁長氏が国連で言った「民族自決権」です。
関連記事http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2016/06/post-e720.html

「日本の沖縄県の知事、翁長雄志です。
私は、沖縄の自己決定権がないがしろにされている辺野古の現状を、世界の方々にお伝えするために参りました。(2015年9月2日、国連人権理事会)

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 この「民族自己決定権」は英訳ではright to self-determination 、すなわち民族自決権のことで、それは支配民族からの分離独立を意味する概念です。

民族自決権を翁長氏のように中国に媚びへつらう者たちが、尖閣問題で緊張する両国関係の下で言うなら、それがいかなる意味を持つのか、自ずと明らかだというものです。

この孔子廟訴訟判決がでたのは、偶然ですが、翁長氏のすい臓癌が分かった数日後でした。

私には翁長時代の終わりを告げる、弔鐘の音のように聞こえたものです。

※敗訴したのは翁長氏ではなく現行市長だ、という横須賀氏のご指摘をいただきました。そのとおりですので改題しました。
また正確に言えば「確定」ではないので、冒頭部分に追記しました。

[ 2018年4月17日 ]

 

 

 

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