アメリカ経済はトランプの大型減税などの影響から好調を維持し続けているが、自動車市場は2015年にピークに達しており、経済好調が下落させずに最高水準を維持している状態が続いている。これはこれで、フリート販売やインセンティブ販売の競争激化により、メーカーは利益を落とし販売するという涙ぐましい努力も一方である。
それでも、アメリカ市民は、セダン型の乗用車から、荷物も積め・ゆったり乗れる実用車のＳＵＶなどの選択し、好調な売れ行きを維持し続けている。

２０１３年と２０１７年を比較した場合、セダン型の乗用車の販売台数は７７８万台から６３３万台と▲１４５万台、▲１８．７％減少しているが、Ｐ/ＵやＳＵＶなどは同７８１万台から１０８９万台と３０８万台増、＋３９．４％も増加している。

この間、自動車販売の増加率は＋１０．４％増だったことから、Ｐ/ＵやＳＵＶが長期にわたる人気どころか、自動車としての多様性を定着化させていることを窺わせている。