アイコン 8月の鉱工業生産▲1.2%減

 

 

経済産業省が30日発表した8月の鉱工業生産指数(2015年=100、季節調整済み)速報値は、平成27年を100とした指数で101.5となり、前月を1.2%下回って2ヶ月ぶりに下落した。

 
中国の8月の製造業の成長率は4.9%、1~8月は5.9%。
 
日本の鉱工業生産動向は、内需の拡大は国策により期待されず、米・中経済の動向により大きく左右され、為替にも敏感に反応している。
 
米中貿易戦争は、米国にとって自らコントロールしながら中国に対して関税制裁を強化しており、これまでは問題なかったが、今後は米企業が中国で直接・間接に中国で生産している輸入品に関税をかけることから、これまで以上に自らの首を絞めることになり、堅調な米消費を直撃することになる。
中国貿易制裁ゲーム&米トランプゲーム
米スーパー301条適用 知財侵害?対中貿易赤字?覇権制裁?
発動日
対象輸入額
追加関税
主要品目
2018年7月6日
340億ドル
25%
自動車・IT機器・ロボット
2018年8月23日
160億ドル
25%
半導体・プラスチック関連
2018年9月24日
2,000億ドル
10%
家電・家具、5745品目
2019年5月10日
25%
関税率引き上げ
2019年9月1日
1,120億ドル
15%
カメラ等3243品目
2019年12月15日
1,600億ドル
15%
スマホ・PC等555品目
 
2018年4月
ZTEイラン制裁、既10億ドル、今制裁10億ドル
2019年5月15日
ファーウェイに対する米企業製品規制
2019年10月
検討中
5月10日迄分25%⇒30%引上
セーフガード/対象国は多数
2018年2月
ダンビング課税
中・韓の大型洗濯機
米通商拡大法232条適用 国家安全保障/対象国は多数 
2018年3月23日~
10~25%
鉄鋼25%・アルミ10%
2019年9月現在
脅迫・恫喝中
自動車
 
トランプは、2019年9月以降の制裁分を今後30%に引き上げる意向。トランプはボルトン並みの対中貿易強硬派ばかり据えており、大統領選が終わるのまでこの基調は変わらない。その後は不明。
 
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[ 2019年9月30日 ]

 

 

 


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