アイコン ペットテック市場の規模と動向/矢野研 ペット市場

 

 

矢野経済研究所は14日、国内のペットテック市場を調査し、市場動向、参入企業動向、将来展望を次のように明らかにした。
矢野研によると日本のペット市場規模は17年度が前年度比1.4%増の1兆5193億円、18年度が1.5%増の1兆5422億円と見られている。ペットテック市場は・・・

■ペットテック市場規模推移
1、市場概況
2018年度の国内のペットテック市場規模は小売金額ベースで、前年度比321.7%像の7億4,000万円と推計した。
ペットテック(PetTech)とは、ペットとTechnology(技術)を組み合わせた造語で、IT技術を活用したペット飼育者を支援する商品やサービスの総称。
国内市場では、現時点で見守りカメラ、ペットロケーター(ペット検知・探索機器)、猫用スマートトイレ、犬の活動量や感情を分析するデバイスやアプリなどが存在する。

見守りカメラは、AIを搭載し、
飼育者の留守中に犬をモニタリングし、犬が飼育者とコミュニケーションを求めている場合にスマートフォンに通知する商品、
自動追尾機能でペットをいつでも見られるようにした商品、
ディープラーニングで犬や猫を認識してその映像のみを切り取り、飼育者に送るアプリ。
また、猫の尿の量や回数のほか、体重などを測定し猫の健康状態を管理する猫用スマートトイレは、猫の顔認証で個体識別する商品のほか、首輪に個体識別バッジをつけて識別する商品も存在する。
ペットロケーターは、GPSを採用する商品のほか、迷子猫の捜索用にBluetoothの発信機の電波をスマートフォンで受信して位置を特定する商品もある。国内ペットテック市場には、2016年頃から徐々に大手企業やベンチャー企業により、これまで存在しなかった新発想の商品が登場し始めた。

この背景には、AIなどの技術が実用レベルまで進歩したことで、ペット用品に応用されるようになったことがある。
また、クラウドファンディングにより、新規商品のアイデアを有するベンチャー企業と当該商品に賛同する飼育者からの資金調達が可能になったこともある。
ペットテック商品は開発用途が同様であっても、使用する技術や手法は様々である。参入企業各社は飼育者ニーズに着想をえながら、仕様や機能などにおいて技術開発を進めている。
(先にペット市場でベットテック製品が認知されれば、その製品企業は、今後の市場拡大で有利に展開できる。またペット市場は日本だけではない・・・)

2、注目トピック
・マイクロチップ装着の義務化と今後の可能性
犬や猫に所有者の情報を記録した「マイクロチップ」の装着を義務付けることなどを柱とする改正動物愛護法に関心が高まるなか、ペット用のマイクロチップが注目されている。ペット用マイクロチップは、生体個体を管理・識別するためのもので、ISOに準拠した15桁の情報を記録し、専用リーダーで登録番号を読み取り、当該個体の登録番号を登録団体で照合することにより飼育者(所有者)が判明する仕組みである。
マイクロチップは、あくまでも迷子になり保護された犬や猫を飼育者の元へ帰すための記録装置である。
そのため、マイクロチップの情報量はある程度限定されるが、独自技術でマイクロチップを小型高性能化させることに成功し、ISO準拠の15桁にも対応しながら、独自のユーザーメモリー機能を搭載することで記録情報を増やし、その追加情報として動物病院の電話番号登録を可能にするメーカーもある。

3、将来展望
国内のペットテック市場規模は、2018年度から2023年度までの年平均成長率(CAGR)46.7%で推移し、2023年度には小売金額ベースで、50億3,000万円までの拡大を予測する。

ペットが家族の一員としてより身近な存在となるなか、ペットのヘルスケア分野の商品展開が活発化している。
既に一部のペットテック商品は、クラウド上へのデータ蓄積が始まっており、今後こうしたペットの行動に関わる蓄積データ(ビッグデータ)の本格的な解析が進むことで、ペットに将来起こりうる疾患や、健康状態、治療からの回復状況などを「見える化」する商品が期待される。
今後さらなる技術進展により、参入企業各社の商品で実現可能な範囲が拡がり、実用性が高まるものとみる。
飼育者においてもこうした商品への関心が高まり、徐々に受け入れられるとみられることから、国内のペットテック市場は拡大基調を予測する。
以上、

マイクロチップはペットに導入して臨床し、次は人に導入される。すでに押収の一部の国ではマイクロチップを埋め込んでいる。スマホもカードもいらず、駅でも店でも埋め込んだ腕をかざすだけで決済される。

中国のペット市場はここ5年で3倍に拡大し、18年が1,750億元(/15.44円)、19年は1,980億元に達すると見られている。一人っ子政策により、子が出て行けば住いは暇になり、また子も一人暮らしでペット需要が急激に伸びている。中国の大型のチャウチャウ犬をパンダにしてしまう国でもある。
日本独自のアイデアで中国のペット市場に食い込むことも可能と見られるが・・・。中国のEC市場で開放されている。日本市場はペット市場も成熟産業、今後老化現象を見ることになる。市場は不況知らずの中国のペット市場にある・・・。

 

[ 2019年11月15日 ]

 

 

 


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