アイコン 2019年の粗鋼生産▲4.8%減の9,928万トン 10~12月は▲8.0%減

 

 

(1)2019年の概況
○銑鉄生産は前年比▲3.1%減の7,490.7万トンで5年連続減。
○粗鋼生産は、前年比▲4.8%減の9,928.4万トンで5年連続減となり、2009年の8753.4万トン来の1億トン割れとなった。
炉別生産では、
転炉鋼が▲4.2%減の7,498.3万トンで3年連続減、
電炉鋼が▲6.9%減の2,430.1万トンで3年ぶりの減少となった。
鋼種別では、
普通鋼が▲4.0%減の7,560.0万トンで6年連続減、
特殊鋼が▲7.5%減の2,368.4万トンで4年ぶり減少
○熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は▲5.1%減の8,769.5万トンで5年連続の減少となった。
鋼種別では、
普通鋼が▲4.4%減の6,851.0万トンで6年連続減、
特殊鋼は▲7.7%減の1,918.5万トンで、4年ぶり減少

(2)2019年12月の状況
○銑鉄生産は前年同月比▲2.7%減の601.3万トンで5ヶ月連続減。
○粗鋼生産は前年同月比▲8.0%減の778.4万トンで、6ヶ月連続減となった。
10~12月も前年同期間比▲8.0%減の2,365万トンだった。
年間では▲4.8%減であり、下半期に減少幅が拡大している。

増加するのは中国と韓国ばかりか。日本は間接部門が大きすぎるのか、韓国勢に価格でかなわない。中国勢はまだ品質面で差があるが、韓国勢はほぼない。

新日本製鉄は、極秘製造技術を韓国ポスコに盗まれ、ポスコの社員が盗んだ技術を中国の製鉄会社に売った。そのため方向性電磁鋼板はどこでも造れるようになっている。新日本製鉄はポスコに対して1000億円の裁判を起こしたが、政府がちょっかい出したのか、日本製鉄に金の玉がなかったのか7割引きのバーゲンセールでたったの300億円で和解している。お人良しにも限度がある。

こんな経営では先々、国際競争に勝てるはずもなく、人口減少・日本市場の縮小とともに潰れるしかない。

韓国は、FTAで大量に安価な中国製が流入しているが、韓国の生産は増加し輸出に回している。ポスコはベトナムに電炉を持ち、鉄鉱石が採れるインドネシアには溶鉱炉を有している。

 

[ 2020年1月24日 ]

 

 

 


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