明治38年創業 喫煙具の「パシバ」/特別清算開始命令 負債34億 電子煙草普及で低迷
旧商号「元林」で、喫煙具卸のパシバ(株)〈所在地:大阪府大阪市中央区北浜2-3-9入商八木ビル 代表清算人:片岡牧弁護士〉は7月7日、大阪地裁において特別清算開始命令を受けた。
負債総額は約34億円。
資本金は6960万円。
同社は明治38年3月に創業、昭和29年3月に法人化へ。
帝国データバンクなどによれば、再建計画を策定し、生活雑貨卸事業など業種を広げていたが、電子煙草の普及により業績が低迷していたためスポンサーを募集していた。
そして今回、スポンサーの下で新会社を設立し事業を譲渡し、同社を解散、今回の措置となった。
事件番号は令和3年(ヒ)第3013号となっている。
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破綻 要約版 |
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1 |
破綻企業名 |
パシバ(株)(旧(株)元林) |
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本社地 |
大阪市中央区北浜2-3-9 |
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代表 |
代表清算人:片岡牧弁護士 |
4 |
設立 |
1954年3月 |
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創業 |
1905年 |
5 |
業種 |
喫煙具卸 |
6 |
売上高 |
以前のピーク期、約98億円 |
7 |
破たん |
2021年7月2日 |
特別清算 |
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裁判所 |
大阪地方裁判所 |
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負債額 |
約34億円 |
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破綻事由 |
同社はライターなど喫煙具類を全国の百貨店や量販店、専門店に卸していたが、国の政策が禁煙にいたり、同社の売上高は漸減し続け、同社は変わってバッグ類やアクセサリーの卸や販売も手がけるようになっていたがうまくいかず、大幅な債務超過に陥っていた。同社は 新規スポンサーにより再建を目指すべく、スポンサーが設立した新会社に同社の事業を譲渡、同社は社名をパシバに変更し、解散を決議していた。 |