アイコン 輸入青果物卸の「エル・ワイ産業」/破産手続き開始決定 <東京> 負債25億


輸入青果物卸の(株)エル・ワイ産業(所在地:東京都大田区東海3-7-1)は11月18日、東京地裁において破産手続き開始決定を受けた。

負債総額は約25億円。

同社は平成12年8月設立の輸入青果物卸業と食品スーパーの運営会社。青果物卸会社や大手飲食店などへ野菜など国内外の青果物を卸し、食品スーパー「モールズマーケット目白店」(東京都新宿区)を運営し、平成30年7月期には約35億円の売上高を計上していた。

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しかし、採算性により事業拡大を優先し、借入依存度が高く、今年4月には東京都が税滞納により社有不動産を差し押えしたことで資金繰りの悪化が表面化、5月には都の差し押さえは解除されたものの、従業員へ給料遅配も発生、さらに、10月には主要仕入先だった中国企業への支払いも遅れ、同社の売掛金約54万ドル(約5800万円)分が仮差し押えされたため、急遽、資金繰りができず任意整理となっていたが、債権者からの申し立てがあり今回措置となった。

破産管財人は銀座ライツ法律事務所の星晶広弁護士(電話番号:03-3546-0281)が選任されている。

破産債権の届出期間は令和3年12月23日まで。

 

 

既報記事
(株)エル・ワイ産業(東京)/任意整理を弁護士一任 事業縮小し継続方針


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破綻 要約版  JC-NET

1

破綻企業名

()エル・ワイ産業

2

本社地

東京都大田区3-7-1

3

代表

中野光一

4

資本金

1500万円

5

設立

2000年8月、

6

業種

野菜卸業、野菜加工業

7

売上高

2018年7月期、約35億円

8

破たん

2021年11月18日、

破産手続きの開始決定

9

裁判所

東京地方裁判所

10

破産管財人

星晶広弁護士(銀座ライツ法律事務所)

電話:03-3546-0281

11

負債額

約25億円

12

破綻事由

同社は日本産と中国産の野菜を仕入れ、加工場でカット野菜にして国内では大手外食チェーン店など、また中国でも販売展開していた。しかし、加工場や低温物流倉庫などへの投資が先行し、資金繰りを悪化させるなか、支払い遅延から中国での売掛債権が差し押さえを受けるなどして信用低下、資金繰りも立たず、2019年秋ころには事業を停止し、整理に入っていた。しかし、仕入先等から多くの支払い請求訴訟を起こされ、今回の破産申請となった。

[ 2021年11月26日 ]
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