追報:日本ロジステック(株)ほか1社(東京)/民事再生申請 負債155億円
続報。東京に拠点を置く、日本ロジステック(株)など2社が民事再生申請したことが判明した。
負債総額は2社合計で約155億円。
以下要約。
倒産要約版 JC-NET版 |
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1 |
破綻企業名 |
日本ロジステック(株) |
2 |
本社地 |
東京都千代田区神田須田町1-5-10 |
3 |
代表 |
黒川尚悟 |
4 |
設立 |
2017年12月. |
5 |
資本金 |
4億8000万円 |
6 |
業種 |
倉庫、通関、荷造資材販売および作業、運送取次、運送業 |
7 |
売上高 |
2022年3月期、約400億円 |
8 |
関連会社 |
日本ロジステックサポート(株) |
本社地:千葉県浦安市千鳥12-20 |
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代表:三橋一成/業種:運送業 |
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9 |
破綻 |
2022年8月30日.(2社共通) |
民事再生法の適用申請 |
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10 |
申請代理人 |
網野精一弁護士(阿部・井窪・片山法律事務所) |
電話:03-3273-2600 |
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11 |
監督員 |
岡伸浩弁護士(岡綜合法律事務所) |
電話:03-6257-1037 |
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12 |
裁判所 |
東京地方裁判所 |
13 |
負債額 |
日本ロジステック(株)が約151億円/債権者約370人 |
日本ロジステックサポート(株)が約4.5億円 |
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14 |
破綻理由 |
同社は1959年創業の旧、日本ロジステックが持株会社に移行して日本ロジステックホールディングス(株)となり、傘下となる現業部門の新、日本ロジステック(株)として設立された会社。首都圏各地にロジステックセンター(巨大倉庫)を有し、通関業務、倉庫、ピッキング、包装・荷造資材販売および作業、運送取次、運送業を一括して受注していた。一般消費財メーカーや大手通信事業者などから受注していた。
今回の民事再生申請に至った問題は、8月に入って外部への不正支払が発覚したことによるもの。 これを受け主要取引先が同社の銀行口座を仮差し、同社は入出金できない状況に陥り、8月末の支払いもできなくなり、さらに、主要取引先から売掛金の支払いも拒否され、資金繰りもできなくなり、今回の民事再生の申請となった。ただ、こうした差し押さえ等に対して、同社は民事再生で対抗、監督命令まで受けており、民事再生申請を裁判所と事前に調整していたことも伺わせられる。規模が規模だけに申請書類を作成するのも多くの日数を要する また、同社は不正支払いの実態解明はまだできていない。内容によっては背任などで刑事事件に発展するおそれもある。
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