アイコン 12月のインフレ率 物価高騰 10大商品の3ヶ月間の推移 国際価格と推移


総務省が発表した2020年を100とした物価上昇率は104.1となり、前年同月比では4.0%上昇した。
所得=家計収入が少ない=エンゲル係数が高い世帯にあっては、インフレ率の感覚はまったく違うものとなるが、因みに、天候や不漁などで価格変動が大きい生鮮食料品を除いた食料品価格は108.3、前年同月比では7.4%上昇している。
 
最大の上げ幅となっている水道光熱費は15.2%にとどまっているが、その内容では電気代が21.3%、ガス代が23.3%各々上昇している。比較的安定している水道を一緒にしていることで全体が押し下げられている。東電がお国に対して料金値上げを申請するという、まだまだ食料品の値上がりも続く。

 交通・通信費の伸び率が抑えられているのは、2021年に携帯料金の値下げが政府主導で実施されたことによるもの、しかし、それも昨年9月までにその効果は一巡していた。

 ガソリン価格等は原油価格の暴騰で高騰したが、政府が税額の一時停止ではなく何故か元売業者に対して巨額補助金を支出し販売価格を押さえ込み、消費者物価への影響を最小限に食い止めた。
小麦に関しても日本の食管制度により、市場への卸価格は押さえられている。
 

 

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日本の場合、米バイデン政権の新コロナ経済対策巨額支出とぷっちんプーチンのウクライナ侵攻・露制裁により国際商品価格(資源+食品)の高騰・暴騰に加え、基軸通貨国の米国で自らが招いた高インフレの退治に金利高で対応、日本はマイナス金利策を取り続けており、金利差拡大から一時超円安になり、円安による輸入価格の高騰というWで異次元の輸入商品価格の暴騰を招いていきた。

4月退任の黒田氏、政権の圧力なのか、軟弱になった。日銀を長期に私物化、取り巻きはお気に入りばかりを侍らし、3期目に入った中国の習国家主席となんら変わらない。長期政権は、組織の新陳代謝をなくしてしまう。力により表面化する弊害は隠蔽されようが、何れ大きくなって表面化する。それも長すぎて弊害だけが際立ってきていた黒田日銀の最後のようだ。
国家機関が国民目線を軽んじれば何れ破綻する。それが最高峰の岸田政権の支持率にもすでに現れている。
 

スクロール→

10大品目の各物価上昇率/前年同月比/総務省

 

12月

←寄与度

11月

10月

総合

4.0

 

3.8

3.7

 生鮮除く

4.0

3.85

3.7

3.6

 生鮮+エネ除く

3.0

2.64

2.8

2.5

食料

7.0

1.86

6.9

6.2

 生鮮

4.9

0.19

7.3

8.1

 生鮮除く

7.4

1.67

6.8

5.9

住居

1.2

0.27

1.2

1.1

水道・光熱

15.2

1.13

14.1

14.6

家具・家事湯用品

7.5

0.29

7.3

6.9

服・履物

2.9

0.10

2.7

2.5

保険・医療

0.4

0.02

0.3

0.2

交通・通信

2.1

0.28

1.6

2.0

教育

0.7

0.02

0.7

0.7

教養娯楽

0.0

0.00

0.0

0.9

雑費

1.1

0.07

0.9

0.8

 

<上昇の商品>
食料
外食 5.8%(0.27) ・・・・・ ハンバーガー(外食)17.9%(0.04) など
調理食品 7.3%(0.26) ・・・・・ からあげ 10.4%(0.03) など
穀類 9.6%(0.20) ・・・・・ あんパン 14.1%(0.05) など
生鮮魚介 16.2%(0.20) ・・・・・ さけ 26.7%(0.05) など
菓子類 7.6%(0.18) ・・・・・ ポテトチップス 18.0%(0.03) など
肉類 7.1%(0.18) ・・・・・ 豚肉(国産品)9.4%(0.05) など
油脂・調味料 10.2%(0.12) ・・・・・ 食用油 33.6%(0.05) など
乳卵類 9.0%(0.11) ・・・・・ 牛乳 9.9%(0.04) など
飲料 6.3%(0.10) ・・・・・ 炭酸飲料 15.9%(0.03) など
住居
設備修繕・維持 7.8%(0.26) ・・・・・ 火災・地震保険料 11.2%(0.09) など
光熱・水道 電気代 21.3%(0.78)
ガス代 23.3%(0.37) ・・・・・ 都市ガス代 33.3%(0.33) など
家具・家事用品
家庭用耐久財 10.8%(0.14) ・・・・・ ルームエアコン 13.0%(0.05) など
交通・通信
通信 7.2%(0.21) ・・・・・ 携帯電話機 22.1%(0.19) など
教養娯楽
教養娯楽用品 5.6%(0.11) ・・・・・ ペットトイレ用品 19.6%(0.03) など

<下落の商品>
教養娯楽
教養娯楽サービス -3.0%(-0.16) ・・・・・ 宿泊料 -18.8%(-0.18) ※1 など
(宿泊料の下げは国の旅行補助金支出によるもの/GOTOキャンペーン)

<国際商品価格の動向>
海運指数はバラ積船のバルチック海運指数、上海指数も安くなっているが上昇機運、カーキャリア船は不足から高騰、
半導体指数は半導体企業のSOX株価指数でシステム半導体メーカーの株価が上昇している。
最近の動きは米金利上昇が緩慢となると見るや昨年11月を境に国際商品価格は再び上昇機運。
日本は別途、円安による輸入品価格の高騰がまだ続く。


国際商品価格の推移 

トレーディング・エコノミックス、日経指標等より/単位通貨はドル.ユーロ等

2022

相場/月末

1/20

 

19/12.

20/12.

21/12.

22/8.

22/12.

米金利

1.75%

0.25%

0.25%

2.50%

4.50%

4.50%

対ドル円

108.8

103.1

115.0

138.9

131.1

130

海運指数

1,090

1,366

2,217

1,082

1,515

801

半導体指数

1,800

2,795

3,946

2,677

2,532

2,730

1,515

1,896

1,828

1,710

1,824

1,926

 

 

 

 

 

 

 

エネルギー

19/12.

20/12.

21/12.

22/8.

22/12.

 

原油WTI

63

48

75

89

80

80

天然ガス()

2.152

2.539

3.370

9.189

4.475

3.348

TTFガス()

13

19

87

239

76

65

石炭

67

80

169

425

404

363

ナフサ

548

432

698

654

591

688

鉄鉱石

92

158

116

99

117

124

スチール

3,774

4,220

4,568

3,873

4,019

4,125

木材

405

873

1,147

509

373

430

 

 

 

 

 

 

 

食料

19/12.

20/12.

21/12.

22/8.

22/12.

 

小麦

555

640

779

831

792

739

大豆

915

1,297

1,338

1,422

1,519

1,512

トウモロコシ

388

484

593

677

678

676

砂糖

13.42

15.49

18.88

17.89

20.04

19.62

ココア(チョコ)

2,463

2,597

2,550

2,427

2,600

2,562

ヤシ油

3,052

3,600

4,697

4,144

4,174

3,892

菜種油

411

418

754

616

584

535

チーズ

2.04

1.66

1.76

1.92

2.05

1.97

牛肉

14.3

18.1

21.9

19.6

19.6

19.12

鶏肉(家禽)

5.35

6.01

6.53

7.98

7.68

7.26

リーン豚(赤肉)

71.8

70.2

82.7

93.6

87.7

77.8

57.3

53.7

62.3

86.8

83.7

84.4

尿素(肥料)

244

283

863

875

515

480

 

 

 

 

 

 

 

レアメタル等

19/12.

20/12.

21/12.

22/8.

22/12.

 

アルミ・EV

1,807

2,003

2,818

2,359

2,378

2,611

亜鉛

2,304

2,773

3,532

3,459

2,972

3,432

マンガン

31.50

31.25

31.25

31.75

31.25

32.35

銅・EV

2.7959

3.549

4.3925

3.549

3.805

4.249

ニッケル・EV

13,950

16,553

20,880

21,323

29,866

27,651

リチウム・EV

49,500

46,500

268,500

492,500

519,500

477,500

コバルト・EV

32,750

32,190

70,500

51,955

51,955

49,000

 

対ドル円の推移

円安率

米金利

 

2020

2021

2022

21/22

22

1

109.27

103.71

114.84

10.7%

0.25

2

110.02

105.35

115.21

9.4%

0.25

3

107.67

108.71

118.68

9.2%

0.50

4

107.77

109.02

126.41

16.0%

0.50

5

107.21

109.13

128.77

18.0%

1.00

6

107.59

110.13

134.13

21.8%

1.75

7

106.71

110.22

136.63

24.0%

2.50

8

106.03

109.82

135.35

23.2%

2.50

9

105.59

110.15

143.20

30.0%

3.25

10

105.19

113.15

147.13

30.0%

3.25

11

104.40

114.03

142.04

24.6%

4.00

12

103.74

113.91

134.88

18.4%

4.50

。日本は黒田アベノミクスにより公定歩合=基準金利はマイナス0.1%で固定/1月20日の為替は130円

 

[ 2023年1月21日 ]

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