アイコン 大手商社7社 3年3月期、収益・純利ランキング


大手総合商社7社の2023年3月期の連結決算が9日出そろった。
①米バイデン政権の2021年の1.9兆ドルの新コロナ経済対策が2021年10月から高いインフレを起こし続けた「資源価格の高騰」
②露のウクライナ侵攻⇒露制裁よる「エネルギー価格の高騰」、
③米国のインフレ退治の金利急上昇策による対ドル「超円安」
が日本の商社の収益を押し上げ、最終利益は三菱商事と三井物産が商社で初めて1兆円の大台に乗せた。伊藤忠商事を除く6社が2年連続で過去最高を更新した。
2024年3月期は資源価格が下落するとみて7社そろって減益を予想している。

伊藤忠は、収益は13.4%増となったものの、税前利益が前期比▲3.8%減の1兆1068億円となった。原因は主に有価証券損益が前期比▲1447億円減の672億円となったことが純利益に大きく影響している。一過性ではあるが、前期が大きすぎていた。

 

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伊藤忠は23/3期の有価証券について
北米飲料機器メンテナンス事業及びコネクシオの売却に伴う利益はあったものの、ファンド保有株式の評価損益悪化に加え、
「前期の台湾ファミリーマートの一部売却、Paidyの連結除外及び日伯紙パルプの売却に伴う利益並びにITOCHU Coal Americasの連結除外に伴う為替差益の実現」の反動等により、前期比1,447億円(▲68.3%)減少の672億円(利益)となったとしている。
豊田通商はトヨタ系自動車および自動車部品・部材の商社機能と物流機能の取扱高が大きいが、トヨタだけに儲けさせてはもらえない。そのため収益に対する税引前利益率はほかの6商社より低くなっている。

中国震源の疫病・新コロナで疲弊した世界にあり、米バイデンと露プーチンにさらにグチャグチャにされ、おもちゃにされている。こんなんが超大国のボスでは地球の民も大変だぁ。
 


スクロール→

7大商社 2023年3月期決算

/億円

24/3

24/3期予想

商社名

収益

税前利

利益率

純利

前比

純利

前比

三菱

172,648

16,806

9.7%

11,806

25.9%

9,200

-22.1%

三井

143,064

13,952

9.8%

11,306

23.6%

8,800

-22.2%

伊藤忠

122,933

11,068

9.0%

8,005

-2.4%

7,800

-2.6%

住友

68,178

7,229

10.6%

5,651

21.9%

4,800

-15.1%

丸紅

91,904

6,517

7.1%

5,430

28.0%

4,200

-22.7%

豊田通

98,485

4,271

4.3%

2,841

27.9%

2,800

-1.5%

双日

24,798

1,550

6.3%

1,112

35.1%

950

-14.6%

・当商社7社の決算会計方式はすべてIFRS方式

・前比は前期比/利益率は収益に対する税前利益率

・純利益は「親会社の所有者に帰属する当期利益」

 

[ 2023年5月10日 ]

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