アイコン 土石流頻発の北部九州、やっと梅雨明けか


7月8日の梅雨前線はヒマラヤ山脈あたりから偏西風にのり、北東へ流れ続け、中国・チベット自治区・雲南省から揚子江沿いに江湖・上海へ至り、東シナ海で海水を吸い上げ勢いを増して日本を縦断しアリューシャン列島に至る1万数千キロにわたる気圧の谷=梅雨前線を形成していた。
 
この梅雨前線は6月中旬から九州にあり、朝鮮半島から九州南部を行ったり来たりしていた。
梅雨前線の位置は、大陸性高気圧と太平洋高気圧のバランス上にあるが、太平洋高気圧の張り出しが弱く、行ったり来たりしていたもの。

降り続いた北部九州や中国地方の大雨は、梅雨前線上で、上海付近や東シナ海・黄海・済州島や対馬付近で雨雲がニョキニョキと形成され、猛烈な雨雲となり、偏西風で雨雲のまま梅雨前線の東の方へ流れ大雨をもたらしていた。
今回は集中豪雨というより長時間、大雨が降り続き、これまでの雨で緩んだ地盤が土石流を発生させ、河川の氾濫を招いた。

 しかし、10日にはやっと太平洋高気圧が東から西日本へ張り出してきており、梅雨明けも近いようだ。

 

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ただ、太平洋高気圧は大陸性高気圧より弱いようで、北陸東北はまだ前線がかかり続ける見込み。

これまで太平洋高気圧は北東から張り出し、大陸性高気圧との狭間が西日本から東北に梅雨前線(モンスーン)として表れてきたが、太平洋高気圧の勢力が東へ移り、日本を覆うように張り出してきており、日本に本格的な夏をもたらしつつある。

九州北部、早ければ13日にも梅雨明けする可能性
ただ、太平洋から張り出してきた太平洋高気圧は1016hPaと弱く、大陸性高気圧の強さと張り出し具合では、朝鮮半島へ北上した境(梅雨前線)が再び日本側へ押し戻される可能性もある。

梅雨前線や豪雨は、気圧配置、上空の偏西風の流れ、黒潮の流れ、東シナ海等の海水温などが複雑に関係し、専門家に判断を委ねるしかない。

追、
先進国の政治家たちは、世界最大の石炭生産国(世界の生産量81億トンの半分以上の約42億トンを中国が生産/2021年BP統計)である中国に、さらに石炭を増産させ、海外炭も輸入もさせて石炭をボンボン燃やさせ、EV材料や半導体材料を大量生産させ、その材を利用してEV生産・地球温暖化防止だとマスターベーションにふけっている。

米国産リチウム鉱石(リチア輝石)にしても、昔から中国へ輸出され、中国で安価な石炭をボンボン燃やして発電された電炉で溶融され、抽出したリチウム金属を、韓国や米国へ輸出している現実がある。
世界最大のリチウム生産国の豪州も、採掘しクラッシャーにかけたその鉱石=リチヤ輝石の99%を中国が購入・輸入し、電炉でリチウム金属を抽出している。

中国は情報統制で報道はなかなかされないが、中国も地球温暖化の影響を大きく受け、四川省や長江・江湖(洞庭湖)や広西チワン区などで毎年大規模洪水が発生している。中国南西部の内陸部で発生した低気圧は南シナ海の暖かい湿った大気を大量に吸い込み続け、豪雨をもたらし、山間部の長江や江湖(=洞庭湖)へ至り大水害をもたらしている。そんなことはお構いなしの中国習政権でもある。
CO2問題も所詮政治家の選挙の道具のようだ。

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梅雨明け 予想日

地方

2023

平年差

昨年差

平年

昨年

沖縄

625日頃

4日遅い

5日遅い

6/21日頃

6/20日頃

奄美

626日頃

3日早い

4日遅い

6/29日頃

6/22日頃

九州南部

713

梅雨明け予想日

/気象協会版

/7月6日発表分

7/15日頃

7/22日頃

九州北部

718

7/19日頃

7/22日頃

四国

713

7/17日頃

7/22日頃

中国

718

7/19日頃

7/26日頃

近畿

718

7/19日頃

7/23日頃

東海

718

7/19日頃

7/23日頃

関東甲信

718

7/19日頃

7/23日頃

北陸

721

7/23日頃

-

南部

721

7/24日頃

-

725

7/28日頃

-

 

気象庁は春からエルニーニョ現象が生じ、秋まで続くと見ている。

当現象では、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象のことをいう。

逆に、同じ海域で海面水温が、平年より低い状態が続く現象をラニーニャ現象と呼ぶ。

ひとたびエルニーニョ現象やラニーニャ現象が発生すると、日本を含め世界中で異常気象が生じると考えられている。

エルニーニョ現象は、南米沖海域の海水温が高くなり、東アジアに異常気象をもたらす。

南米沖海域の海水温が例年より低く、西太平洋フィリピン海域の海水温が高いラニーニャ現象でも、異常気象をもたらす。

異常気象は地球温暖化とともに数多く観測されるようになり、台風・ハリケーン・サイクロンという超低気圧の発生数の増加や巨大化、進路にも影響を与えるとされる。

エルニーニョ現象では弱い東風により降雨発生ヶ所が太平洋中央部とされるが、今では地球温暖化で西太平洋・南シナ海・東シナ海・黄海・日本海の海水温が全般的に上昇しており、モンスーンの梅雨の季節ではどこで豪雨が発生するか分からない。

ラニーニャ現象では南米沖の海水小名は低下し、強い東風が吹き、西太平洋のフィリピン海域の海水温が高くなり、異常気象をもたらすという。

地球温暖化で気流の流れが変則的になり、どこで豪雨や豪雪が発生するかわからなくなってきている。

[ 2023年7月11日 ]

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