ミルクボーイ新作漫才『谷川弥一』
今、長崎県選出の国会議員、あの谷川弥一爺が毎日、テレビ新聞を賑わせており、これほど長崎県出身者として恥ずかしいと感じたことは初めてである。
あんまり普段は政治に興味ないうちの嫁までウラ金関連のニュース見ながら怒りまくっている。
ミルクボーイ新作漫才『谷川弥一』
嫁がもう直ぐ国会議員が逮捕されるとニュースで流れてるって言ってるんやけど、名前を思い出せないって言っている。
逮捕されそうな国会議員といえば、業者に押し売りしていたパー券代で蓄財のために株を買っていたあの醜い爺しか思いつかない。
じゃあ、一緒に考えてやるから、その特徴を思い出してくれと言うと、『醜い顔した爺さん』って言うから、その特徴は間違いなく『谷川弥一』やないか、と言うと、嫁が清和会の衆議院議員らしいって言う。
清和会?谷川は清和ちがうな。
『清和会』という名称は『清廉な政治は人々を穏やかにする』という意味や、だったら谷川弥一と違うやないか。
だいたい、谷川弥一という政治家は恫喝力、金力、権力で人心を掌握し、県庁職員や霞が関の官僚を呼びつけて脅迫したり、電話でワンワンワンと吠えたりして、谷川建設をここまで大きくしてきた『金権政治』の権化のような政治家やから、清和会なんて穏やかな名前の会には絶対に入れんもんな。
もっと他に何か言ってなかったか。
嫁が言うには記者会見で記者に対して『頭悪いね、何も被っていませんよ!』って言ってたという。
それなら間違いなく谷川弥一やないか。
記者会見で、さかなクンの帽子被って記者に向かって『被っていませんよ!』って言ってたの谷川弥一やないか、しかもしっかり、被ってたしな。
その特徴は間違いなく谷川弥一だよ。
俺もそう思ったんだけど、嫁が言うにはその政治家は『夏目漱石』を読んでるっていうんよ。
夏目漱石?だったら谷川弥一じゃないな。
だいたい夏目漱石は近代日本文学の文豪で『坊ちゃん』は名作中の名作や、読んだら分かるが、『坊ちゃん』っていえばさわやかな青年像だもんな、あの醜悪な土建顔で『坊ちゃん』も『こころ』も似合わないもんな。
他に何か言ってなかったか。
その政治家は国会で般若心経を読んでたらしいよ。
やっぱり谷川弥一じゃないか。
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次