アイコン かつて安全資産のスイスフランと円の対ドルの最近の動き


2022年2月のロシアのウクライナ侵攻を受け、欧米等は同年3月に露制裁、かって安全試算としての二頭立て貨幣だったスイスフランと円、米国では大統領就任祝い米バイデン政権の1.9兆ドルの新コロナ対経済対策投入により、2021年10月から物価が急上昇(侵攻前経済の2022年2月の米国の物価上昇率はすでに7.9%だった)、2022年3月の露制裁でエネルギー価格や穀物価格も高騰(22年6月9.1%で天井)。
米国はインフレ退治に金利を引き上げ続け23年9月の5.5%、金利高で経済が低迷し物価は下がる思惑、しかし、一方でバイデン政権によりインフレ促進策の政策が採られており、計算どおりいかず、金利は昨年7月から9ヶ月間高止まりしたままとなっている。

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欧州もスイスもインフレ前のマイナス金利を解消し金利を上昇させ、為替から来る物価高を吸収する動きを行ったが、日本は世界の治外法権国、座して動かず山の如し、結果、スイスフランは新コロナ前より現在は7.6%のSフラン高となっており、円は大バーゲンセールの▲43.2%も円安になっている。
大金融緩和のなか、逆流もあり、今や円は投機筋のおもちゃになっている。
もはや政府子会社日銀の脳味噌の構造は、財政規律に厳しい欧米と比較され、底なしの垂れ流し政策の悪循環に陥り久しい。日本の宇宙感覚のGDP比260%の政府債務比率が根本から問われ始めている。
ましてや、2000年からの23年間のGDPの伸び率は9.9%、韓国は3.4倍、中国は12.5倍、米国でも2.6倍に増加している。


スクロール→

 

基準金利

対ドル

 

米 国

スイス

日 本

スイスフラン

19/12.

1.75

-0.75

-0.1

0.982

107.8

20/12.

0.25

-0.75

-0.1

0.888

103.2

21/12.

0.25

-0.75

-0.1

0.920

115.1

22/6.

1.75

-0.25

-0.1

0.970

135.1

22/12.

4.50

0.50

-0.1

0.932

131.1

23/3.

4.75

1.00

-0.1

0.925

132.7

23/6.

5.25

1.75

-0.1

0.900

144.3

23/9.

5.50

1.75

-0.1

0.915

149.3

23/12.

5.50

1.75

-0.1

0.841

141.0

24/1.

5.50

1.75

-0.1

0.861

146.8

24/2.

5.50

1.75

-0.1

0.878

150.6

24/3.

5.50

1.50

0.0

0.902

151.3

 4/18

5.50

1.50

0.0

0.908

154.4

 19/12

 

 

 

-7.6%

43.2%

 

 

 

SF高

円安

 

日本のGDP

名目GDP

/兆円

/百億ドル

政府債務比率

2000

535

575

135.4%

2023

588

423

265.9%

比較

9.9%

-26.4%

 

韓国のGDP

名目GDP

/10兆ウォン

/百億ドル

政府債務比

2000

65

57

17.1%

2023

222

170

49.8%

比較

241.5%

198.2%

 

 

 

 

 

中国のGDP

名目GDP

/百億元

/百億ドル

政府債務比

2000

997

120

23.0%

2023

12,531

1,770

79.0%

比較

1156.9%

1375.0%

 

 

 

 

 

米国のGDP

名目GDP

/百億ドル

以上

IMF発表値

政府債務比

2000

1,025

55.6%

2023

2,694

131.5%

比較

162.8%

 

 

[ 2024年4月20日 ]

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