西海市(杉澤泰彦市長)に戒告処分
5月10日、船員法等関係法令違反で九州運輸局は交通船『はやて3号(16トン、12人乗り)』を所有する西海市(杉澤泰彦市長)を戒告処分したと発表している。
処分日は2月22日となっているが、処分が遅すぎるのと、処分が甘すぎるのではないかと、江島地区をはじめとして崎戸町住民の間では批判の声が上がっている。
九州運輸局によると『はやて3号』は、昨年7月、漁船と衝突事故を起こし、同12月に船員法に基づく立ち入り検査監査を受けていたが、『はやて3号』は、運行に必要な船員数を満たしていないなど5項目の違反が確認されていた。
『はやて3号』は崎戸、江島、平島間を運航し、市職員の移動や救急患者の緊急搬送など、島の安全に直結する重要な役目を果たしている。
西海市は違反について『認識不足だった』とし、改善策を講じるとしているが、杉澤泰彦西海市が先ず早急に改善することは、必要な船員数を満たすことは勿論だが、柏木世次(江島漁船安全対策協議会)に違法に占拠されている専用桟橋の一日も早い正常回復である。
今回の事故も専用桟橋が正常に確保されていたら、起きてなかった事故ではなかったのか。と、江島の関係者は証言している。
国土交通省は、関係法令違反など公表基準に該当した場合、4半期ごとに処分内容を発表しているが、事故を防止するためには、現在、柏木世次に違法に占拠されている西海市の救急専用桟橋を杉澤西海市政が柏木世次から取り戻すことができるかが、事故防止の喫緊の課題である。
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次