アイコン 4月の経常収支は過去最大 貿易は赤字 超円安で水膨れ


財務省が発表した4月の経常収支は、4月としては過去最大となった。
4月の「貿易収支」は▲6,615億円の赤字で、原油価格の上昇で輸入額が膨らんだことなどから、赤字額は前年同月比5,124億円拡大した。
原油価格は、米原油は前年同月比で6.2%の上昇であるが、日本は超円安が加算され、原油油種は異なるものの22.4%上昇し、高値買いした結果、貿易赤字となっている。

日本は2000年代までと異なり、輸出大国ではなくなっており、新コロナ前より40%超円安になっても2023年の輸出額は20%しか伸びておらず、国内大手製造業が挙って不正で利益を出し技術的国際競争力をなくし、実質輸出は減少が続いている。

サービス収支のうち「旅行収支」は、日本を訪れる外国人旅行者の増加で4467億円の黒字となり、1ヶ月の黒字額としては比較可能な1996年以降で最大となった。

 

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超円安により新コロナ前より4割円安になっていることから、日本から海外へ旅行する人たちが俄か成金や富裕層に限られ、大幅に減少する一方、海外からは新コロナ事態から回復していることにある。政府はインバウンド効果と美辞麗句を並べ日本を海外へバーゲンセールで売り込んでいる。

「第一次所得収支」(証券・債券投資+海外子会社+海外子会社工場からの受入分)、日本企業が海外の子会社から受け取った配当や債券の利子などの収支を示す「第一次所得収支」が3兆8,328億円と、海外金利の上昇や超円安を背景に前年同月比で8,080億円増え、4月としては過去最大の「第一次所得収支」、加えて「経常収支」も4月としては過去最大となった。
 


スクロール→

原油価格

為替

 

WTI

東京ドバイ

対ドル円

 

ドル

 

23/4

79.41

65,168

133.472

24/4

84.39

79,771

153.946

前年比

6.2%

22.4%

15.3%

 

米原油

東京原油

円安率

参考

22/4

101.45

76,269

126.410

19/12

59.80

40,918

109.099

 

2024年4月の国際収支=経常収支/財務省

 

金額

前年同月比

   輸出

84,282億円

1,996億円

(2.4%増加)

   輸入

90,897億円

7,119億円

(8.5%増加)

貿易収支

6,615億円

5,124億円

(赤字幅拡大)

サービス収支

7,215億円

1,637億円

(赤字幅拡大)

 (うち旅行収支)

4,467億円

 

(黒字)

第一次所得収支

38,328億円

8,080億円

(黒字幅拡大)

第二次所得収支

3,993億円

231億円

(赤字幅縮小)

経常収支

20,505億円

1,550億円

(黒字幅拡大)

 

[ 2024年6月10日 ]

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