同法人は1974年に設立され、2017年に法人化へ。「杏林病院」を運営し、180床のベッド数と内科、外科、整形外科などの診療科を提供。2020年3月期の医業収益は19億1866万円だった。しかし、コロナ禍で院内クラスターが発生し、競合が増えたため、2023年3月期に医業収益は14億8104万円に減少し、1億円を超える赤字に。2024年3月期も状況は回復せず、債務超過の529万円となり、資金繰りも困難になり、今回の措置となった。

篤信会には常勤の医師8人を含む約140人の職員がおり、約90人の患者が現在も入院している。病院側は、医師会や他の病院と協力して、入院患者の転院や通院患者への説明をできるだけ早く進めたいとしている。