アイコン キオクシア上場延期へ 目標の1.5兆円に届かず SOX指数下落


半導体メモリ(NAND)大手のキオクシアホールディングスが、10月中を予定していた新規株式公開(IPO)の見送りを決めた。

世界的に半導体株が調整する中、上場時に目指していた時価総額1.5兆円に届かないと判断した。

SOX指数
米国上場の半導体企業の株式相場はSOX指数(半導体等テック企業大手30社で構成)で表されており、
今年7月11日の5904Pから
8月月初の米雇用悪化を受け8月8日には4476Pまで下げ、
9月24日現在5091Pにまで回復しているが、AI半導体に絡んだ企業が株価指数を押し上げ、

個別企業の浮沈は激しくなっている。SOX指数米景気に左右されている。

 

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なかでもインテルは最近のピークである昨年12月26日の50.7ドルから2024年9月23日には22.5ドルまで半分以上下げ、通信機器のOSスナップドラゴンなどを擁するファブレスメーカーのクアルコムが買収を打診している。米独禁法で合併は無理とされているが、米ファンドのアポロがインテルに開発資金の投資を打診している。それほど、インテルは経営上窮地に陥っているが、原因は生成AIやAI半導体に注力しなかったことが原因とされ、すでにインテルの主力商品には対抗勢力が多く表れ、その優位性がなくなってきていることが株価下落を招いている。

キオクシアは8月に東京証券取引所へ上場を申請しており、週内に承認が下りることを見込んでいた。実現すれば、日本で今年最大のIPOになるとみられていた。
キオクシアは「適切な時期の上場を目指して準備を進めている」としている。
株式売り出しの想定価格を決めるに当たり、比較対象としていた企業の株価が調整していることが要因の1つ。
ベインキャピタルが目指していた価格に対し、投資家の評価はこれを下回っていた。
調査会社トレンドフォースによると、キオクシアはデータ記憶用のNAND型フラッシュメモリーで世界3位。

競合の米マイクロン・テクノロジーや韓国サムスン電子、SKハイニックスの株価は直近の高値から3~4割下落している。
キオクシアは2017年に東芝から分離して発足した東芝メモリが前身で、ベインが主導する連合が2018年に約2兆円で買収した。
ベイン率いる連合が56.3%、東芝が40.6%、HOYAが3.1%出資している。米中貿易安保戦争に起因する世界の半導体市場の不確実性を理由に、IPO計画を2020年に延期した経緯がある。
 キオクシアの四日市工場で合弁生産をしている米ウェスタンデジタルとの合併交渉は、SKハイニックスが反対したため、昨年10月に頓挫していた。

 既存のメモリ半導体は世界の経済低迷から、昨年10月に底を打った価格が今年7月にはすでにピークアウトしており、現在牽引しているのは、AI半導体と超高速計算を実現するためセットするHBM(高帯域メモリ/Dラム)と高性能SSD(NAND)となっており、AI半導体はNVIDIAが牽引、HBMはSKハイニックス、SSDはサムスンとSKが先行している。SKハイニックスのSSDはインテルの大連工場(NAND)を買収して、開発初期のSSDに注力し、今では大連工場の主力製品にしている。
 
キオクシアは、株主たちがもたもたし、新製品の開発に遅れており、この間にサムスンはAI用大容量SSDであるクアッドレベルセル(QLC)9世代の垂直型ナンド(V-NAND/280段)の量産に入ると発表、追随しなければ企業の存亡すら危くなる。官僚主義の日本政府が絡むとろくなことはない。

<半導体の需要は経済が鍵>3大経済圏
米国では企業サイト=産業が演出しているAI半導体人気が一巡すれば、経済の成り行きしだいでは再度、半導体価格は奈落の底に落ち込む可能性もある。そのためにも米経済がソフトランディングし、金利低下により内需・消費は過熱化しない程度に維持していく必要がある。

欧州は金利を低下させており、今後経済は回復すると見られるが、景気回復を輸出に依存した中国から大量に安価な製品が流れ込んでおり、欧州全体の景気回復が遅れる危険性もある。VWがドイツ国内の工場を創設来初めて閉鎖するという、EVの販売低迷と中国勢の安価なEV来襲によるもの。

中国経済は習政権の不動産政策失敗による不動産バブル崩壊、政府がいくら販売促進策を取っても大被害を受けた国民は踊らず、なす術もなくなり、金利を下げ景気全般を浮揚させるとしている。中国の基準金利は今年7月に0.1%下げ3.35%だが、これをさらに引き下げるとしている。下げても国民が踊るかは不明。その前に現在、増加一方の青年失業率の低下が景気判断となろう。青年失業率は2024年6月は13.2%、7月は17.1%、8月は18.8%。
青年層が一番の消費層でもあり、失業率の改善は消費経済=内需経済回復に直結している。

キオクシアHDの株主構成

BCPE Pangea Cayman, L.P.

25.92%

BCPE Pangea Cayman2, Ltd.

14.96%

BCPE Pangea Cayman 1A, L.P.

9.37%

BCPE Pangea Cayman 1B, L.P.

5.99%

 以上、BCPE

56.24%

東芝

40.63%

 うち産革機構+政策投資銀

33.40%

HOYA株式会社

3.13%

 

[ 2024年9月25日 ]

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