アイコン AI半導体の2番手AMD 業績拡大は遅々 NVIDIAは先行優位性の大化け


米半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)は29日、市場予想をわずかに下回る第4・四半期の売上高見通しを示した。
サプライチェーンの制約により人工知能(AI)半導体への旺盛な需要を満たすことができず、PC市場の成長も一部投資家の予想よりも鈍いためという。
 株価は時間外取引で5%下落した。

マイクロソフトやメタなどの大手テクノロジー企業からのAI半導体の需要は、AMDや同業のエヌビディアからの供給よりもはるかに速いペースで増加している。
主にビッグテックの自社データセンター向けにAI半導体を組み込んだサーバーの需要が急増しているもの。

 同社は第4・四半期の売上高を75億ドル(プラスマイナス3億ドル)と予想。LSEGがまとめたアナリストの平均予想は75億4000万ドルだった。調整後粗利益見通しは約54%で、アナリストの予想と一致した。
以上、報道参照

 

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現在、AI半導体はビッグテックのデータセンター用AIサーバー向けに大盛況、それに対応しているのはNVIDIA、8割の市場占有率を有している。
チップセットにはNVIDIA製のGPUほか、超高速計算を可能にするHBM(高帯域メモリ)をセットにするが、まだ、NVIDIA製にセットできるのは消費電力・発熱問題などからSKハイニックス製のみ、サムスン製は、こうした問題からまだ認証を受けていない。NVIDIAは自社のAI半導体にHBMなどを組み込み、サーバー組込型にして販売しており、総合評価でも他社を圧倒している。製造はTSMCがNVIDIAのAI半導体を製造し、SKハイニックス製のHBMをTSMCがセットし一体化させている。
AMDのほか他社も急速にAI半導体や超高速計算用半導体を開発し、生成AIに対応している。しかし、サプライチェーンは限られ、サムスン電子のように消費電力問題を抱えたまま、NVIDIA以外に納品している現状となっている。そのため、NVIDIAやSKハイとの収益率はまったく異なっている。

ただ、NVIDIAの先行優位性は向こう2年とされ、他社の追い上げ急となっている。それも、データセンター用などが一巡すれば、その後は、電子製品に組み込んでも高価になることから、経済の好不況に左右される。
今後、欧州含む世界経済が好調に推移するならば、需要は拡大し続けることから、他社の伸び率も飛躍的に上昇する可能性が高い。
サムスン電子製HBMの消費電力問題もその頃には解消されており、NVIDIAでも不足しているHBMでもあり、DS部門だけでも図体が大きいだけに業績が急回復する可能性が高い。サムスン電子は5月に認証を受けられず、9月に認証を受けるとしていたが、10月も終わりに近づき、何の報告もない。認証さえ受ければ、3ヶ月後には納品体制が確立すると見られる。(サムスン電子のファンドリー部門は過去から消費電力や発熱問題をシステム半導体で発生させており、自社の製造設計部門が根本的に解決していなかった祟りが今に影響している。・・・以前、NVIDIAのGPU、クアルコムのスナップドラゴンで問題が発生していた)


スクロール→

AMD 決算推移 /百万ドル ←

 

25/12.

24/12

23/12.

22/12.

21/12.

20/12.

売上高

33,000

25,610

22,680

23,601

16,434

9,763

営業利益

10,093

6,600

401

1,264

3,641

1,369

営利率

30.6%

25.8%

1.8%

5.4%

22.2%

14.0%

当期利益

6,233

2,409

854

1,320

3,162

2,490

四半期決算推移 →

 

23/9.

23/12.

24/.3

24/6.

24/9.

24/12

売上高

5,800

6,168

5,473

5,835

6,819

7,500

営業利益

224

342

36

269

724

 

営利率

3.9%

5.5%

0.7%

4.6%

10.6%

 

当期利益

299

667

123

265

771

 

 

[ 2024年10月30日 ]

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