アイコン 4年前の長崎を思い返して


 

2021年12月30日付の『長崎新聞』を読み返しながら、あの頃の長崎県政を思い出している。あの時、長崎の政治の中心には谷川弥一氏、金子原二郎氏という二人の閨閥コンビが権力者として長崎県を欲しい侭に動かしていた。誰もが、彼らの引退や国政からの退場を「まだ先の話」と感じていたはずだ。
だが4年の歳月は、思いのほか速く、そして残酷だった。谷川氏も金子氏も国政を去り、北村誠吾氏の訃報が届いたときには、ひとつの時代が音もなく幕を閉じたのだと実感した。

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今、県政の顔ぶれを眺めると、大石知事を支えていた北村貴寿県議は県政を去り、そこには新しい流れ、新しい空気が漂っている。変わらないと思っていた風景も、いつのまにか塗り替えられている。その変化を感じながら、あの年末の記事を読むと、あの頃の「長崎の政治地図」が懐かしくも、遠くに霞んで見える。

下記の記事は【2021年12月30日『長崎新聞』から引用】

https://www.nagasaki-np.co.jp/kijis/?kijiid=849096676537008128

自民党長崎県連は29日、来年2月の知事選で現職の中村法道氏(71)=3期目=ではなく、元厚生労働省医系技官で新人の大石賢吾氏(39)=五島市出身=を推薦すると決めた。ただ同日の協議では、双方推薦を求めるなどの異論が噴出。選挙態勢の構築は難航が予想され、保守分裂となる可能性も出てきた。
 自民県連は2010年知事選で中村氏を支援し初当選に貢献、その後2回は推薦していた。今回は両氏から推薦願が提出された。
 同日、選挙対策委員会と常任総務会を長崎市内で開いた。終了後の会見で山本啓介幹事長は「常任総務会で(選対の決定が)了承された」と説明。これに対し、中村氏推薦や双方推薦を求めた県市議らは「常任総務会は全会一致が原則。了承していない」と反発している。県連は党本部に推薦を求めるかどうか検討する。
 選対は国会議員、県連役員、県議、地域支部、職域支部の代表ら32人で構成。この日は31人が出席した。意見がまとまらず紛糾、意向調査(投票)の結果、関係者によると、大石氏17票、中村氏13票、白票1票だった。
 選対では中村氏に対し、農業振興の実績などを評価する一方、後任探しが難航した末の出馬表明を疑問視する声が出た。大石氏には、医学的な見地からの新型コロナウイルス対策への期待、政策が具体的でないとの指摘など賛否が挙がった。
 知事選はこれまでに県農政連盟や県市長会、県町村会などが中村氏を、県医師連盟と県薬剤師連盟が大石氏をそれぞれ推薦した。このほか東京都の会社社長、宮沢由彦氏(54)も出馬を表明している。
長崎県知事選 自民選対、構図に影響 中村氏、大石氏が推薦願 29日に対応協議 | 長崎新聞
長崎県知事選 火種抱え選挙態勢構築へ 自民県連、現職推薦せず 常任総務会、拍手と怒号交錯 | 長崎新聞

 


10月26日、自民党長崎県連は現職の大石知事を推薦しないで、新人の平田 研氏を推薦することを決定した。

現職の知事でも推薦されないという前例を作ったのも大石賢吾氏である。因果応報、大石氏には特大のブーメランとなって刺さっている。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次

[ 2025年10月29日 ]
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