中国のレアアースなくば世界経済崩壊、輸出規制11月1日発効・対制裁関税100%
現在、米経済をけん引しているのはデータセンター、AI半導体を大量に取り入れたサーバーをこれまた大量に設置する巨大データセンターの建造ラッシュとなっている。そのほとんどが米国内を主に構築する米テック7、ほかSBらが仕掛けているStargate5も順次開発に入る。
米国ではGDP=経済が拡大しているにもかかわらず雇用の拡大が生じていないのは、こうした無人のデータセンターが巨額投資でいくら開設されたとしても雇用を生じないことに起因している。
さらにAI半導体のデータセンター構築は、生成AIロボットが量産され、人から雇用を奪う日も近くなる。
しかし、そのAI半導体もレアアースがなければ製造できない。車両にしてもEVでなくとも現代の内燃機車ではモーター類やセンサー類を大量に使用しており、これまたレアアースやレアメタルがなければ製造できない。データセンターも造れないが、データセンターのバックアップ電池、電力網を補完するESS用電池もそうだ。
米産業の2本柱、
●半導体はTSMCやサムスン・SKに生産施設まで半強制して呼び寄せ生産させる計画、
●自動車産業も関税をかけ米国内生産を強化させる政策
を打ち出し、産業界は力で捻じ伏せられそのように動いているが・・・。
しかし、この2大産業に必須アイテムのレアアースは中国が握っている。
EV用電池工場も海外から誘致し、これまで10数ヶ所の工場が新設されてきたが、これまたレアアース・レアメタルは必須アイテムとなっている。
新コロナ事態下、旭化成の半導体工場の火災を契機に、(買占め等で)半導体不足に陥り、自動車産業全体が生産遅滞、それどころか、半導体を組み込む電子製品・電化製品、各種機械・装置に至るまで生産遅滞した現実を目のあたりにしてきた。
トランプ政権は、米国に残るレアメタルメーカーに出資するという。しかし。生産量は限られその種も限られる。現在の中国並みの生産水準に至るまでは3年かかるという。憲法を捻じ曲げ禁断の3期目に入らない限りトランプ政権は終わってしまう。
中国は再びレアアースの輸出制限に動いた。今回初めてレアアースの生産機械からリサイクル生産機械まで輸出規制している。
トランプ政権は中国に対して、10月14日から中国製および中国船籍の船舶に対して入港料を徴収する。
これまでもトランプ政権に対して、やられたらやり返す中国の姿勢を明らかにしてきている。
4月2日の中国のレアアース輸出規制では米国の産業界がギブアップ、5月12日の米中交渉となっていた。
当交渉では相互関税喧嘩で対中145%:対米125%まで上昇した関税を双方とも▲115%引き下げること。中国はレアアースの対米輸出規制を緩和すること。米国はH20などAI半導体の対中輸出を再開することで暫定合意した。
しかし、その後も中国に対して経済制裁を続けるトランプ政権に対し、中国は再び、レアアース輸出の規制強化を打ち出した。首脳会談の駆け引き材料との見方もなされている。
10月末の韓国開催のAPEC首脳会議、習氏はトランプ氏との会談を短時間にすべく新羅ホテルの全館貸し切りをキャンセルした。一方、トランプ氏は今回のレアアース再規制で「(習氏と)会談する必要はなくなった」としている。
11月1日発効
★今回の中国のレアアース規制に対して、トランプ氏は中国に対して11月1日から現在の関税(30%)に100%の追加関税を課し、核心ソフトウェアの対中輸出規制も実施すると発表している。
スクロール→
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2025年4月2日、中国、レアアースの輸出規制品目 |
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品目 |
用途 |
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サマリウム、 |
サマリウムコバルト磁石、化学反応の触媒、試薬、がん治療剤や痛み緩和剤の材料 |
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ガドリニウム、 |
磁石、光学ガラス、蛍光体(緑)、放射線遮蔽材(医療用、原子炉)など |
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テルビウム、 |
テレビのブラウン管や水銀灯の蛍光体、光磁気ディスクの材料、ネオジム磁石の耐熱性向上用添加物など |
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ジスプロシウム、 |
ネオジム磁石の保持力向上・耐熱性向上用添加物、照明、レーザーなど |
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ルテチウム、 |
化学反応触媒、放射線医薬品、レーザー、蛍光体など |
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スカンジウム、 |
航空宇宙分野(高強度アルミニウム合金)、スポーツ用品など |
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イットリウム |
ブラウン管用蛍光体、LED、二次電池の添加物など |
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中国が2025年4月以前にすでに輸出規制しているレアアース |
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輸出規制は2023年7月から2回にわたり実施していた。 |
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ガリウム、 |
レーザーダイオード、半導体材料、トランジスタ(TFT)、パワーデバイス、蛍光体や発光素子材料基板、燃料電池用 |
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ゲルマニウム、 |
半導体材料、ダイオード、光ファイバー、赤外線検知素子、 赤外線用レンズ、半導体エピタキシャル材料(ターゲット材料)、太陽電池(人工衛星)、医療等などに使用 され、電子材料分野では赤外線フィルター |
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黒鉛(グラファイト)、 |
リチウムイオン電池など二次電池の必須アイテム |
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アンチモン、 |
鉛合金の電極、イリジウムとガリウムの合金が半導体潤滑剤、ケーブル被膜、陶器・ガラス、 |
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超硬質材料、 |
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タングステン、 |
抵抗溶接電極、TIG電極棒、高温炉用耐熱構造部品、徹甲弾や砲弾の弾芯、放射線遮蔽材、カテーテル治療器具 |
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テルル、 |
特殊鋼(鉄鋼の切削性向上)用添加剤、触媒、テルル化過度に有無が太陽電池用材 |
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ビスマス、 |
ヒューズ、火災報知器、医薬品製造、触媒、原子炉冷却材 |
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モリブデン、 |
合金鋼、ステンレス鋼、高張力鋼、合金工 具鋼、高速度鋼の製造に使用、航空機。自動車部品、建設用途 |
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インジウム |
液晶透明電極、ボンディング材、化合物半導体、蛍光体、低融 点合金、電池材料など |
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参考(規制外)、 |
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ネオジム |
最強の永久磁化のネオジウム磁石・・・電動車、FA・ロボット、電子・情報部品、省エネ家電など幅広い分野で必要、規制物質が添加された磁石の輸出は規制対象 |





