アイコン ≪第16回≫大村市新庁舎、大林組・西海建設・高瀬建設JVの行方!


工事現場

問われるのは「施工実績」か、それとも「安全と説明責任」か。
大村市新庁舎建設工事をめぐり、いよいよ注目すべき局面に入ってきた。
今回の工事では、3社によるJV、つまり共同企業体での参加が条件とされている。
代表者には大規模建築工事を担うだけの施工能力、企業評価、免震構造の庁舎等に関する実績が求められる。
その条件だけを見れば、スーパーゼネコンが代表者として名乗りを上げることは、ある意味で自然な流れである。
だが、ここで市民が見なければならないのは、単なる会社の看板ではない。

スポンサーリンク
 
 

「どこのゼネコンが入るのか」
「どの県内業者、市内業者が組むのか」
「その組み合わせは、誰にとって都合がよいのか」
そして何より、「その企業に、市民の税金で造る新庁舎を任せて本当に大丈夫なのか」という点である。
その意味で、最も熱い視線を浴びているのが、大林組、西海建設、高瀬建設によるJVの行方である。
大林組といえば、鹿島建設と並ぶ日本を代表するスーパーゼネコンである。
施工実績も技術力も、文句なしに巨大である。
大規模工事を任せるという意味では、名前だけを見れば十分すぎるほどの看板である。
しかし、看板が大きいからといって、疑問が消えるわけではない。
むしろ、看板が大きいからこそ、より厳しく見られなければならない。

工事現場

大林組をめぐっては、JR東海が発注した中央新幹線第四南巨摩トンネル新設工事において、令和6年10月4日に発生した労働災害をめぐり、労働基準監督署に対して事実と異なる説明を行っていたとして、会社及び社員2名が労働安全衛生法違反により罰金刑の略式命令を受けている。
岐阜県はこれを受け、入札参加資格停止措置を講じた。
ここで重要なのは、これは単なる労災ではないという点である。
労災そのものも重大である。
しかし、さらに重大なのは、その後の説明である。
事故が起きたとき、企業は何をしたのか。
正直に報告したのか。
現場の実態を隠さず説明したのか。
再発防止につながる情報を、行政に正しく伝えたのか。
公共工事を担う企業にとって、これは極めて重要な問題である。
建設現場では、どれほど注意しても事故の危険はある。
だからこそ、事故後の報告と検証が命綱となる。
そこに事実と異なる説明が入り込めば、再発防止の土台そのものが崩れる。
安全管理とは、ヘルメットをかぶることだけではない。
朝礼で「ご安全に」と声を掛けることだけでもない。
事故が起きたとき、企業が事実から逃げないこと。
そこまで含めて、安全管理なのである。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次

[ 2026年7月 1日 ]
スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧