アイコン 2/5、半導体人気の陰りに急落する韓国株 サムスン+SKハイの業績推移


韓国株はサムスン電子のSKハイニックスの半導体企業の売上高や規模が大きく、ウェイトが高くなっている。そのため、韓国株価の総合指数であるKOSPIに大きく影響している。今年上半期(1~6月)のICT分野の輸出額は前年同期比120.5%増の2538億6千万ドル(約41.2兆円)だった。輸出全体に占めるICTの割合は51.1%となり、過去最大となっている。

これは昨年暮からの米国などにおけるデータセンターブームが半導体全般の価格を高騰させていることにあり、また今年に入り、サムスンもNVIDIAに対してHBMやSSDを本格納品開始し、業績を急拡大していることにある。
サムスンはHBMの開発はSKハイニックスと同時期以上に早く開発していたが、発熱問題から長きにわたりNVIDIAから納品承認を受けられなかった経緯があった。
そうしたこともあり、SSDもSKがNVIDIAに対して優先して納品し、業績でもSKの売上高は半導体世界ランクで首位に躍り出ていた。
(NVIDIAは自社のGPUにSKなどのHBMを組み込んだAI半導体、SSDやCPUも組み込んだチップセットをデータセンターのサーバー用として販売している。)

 

スポンサーリンク

韓国ではHBMにより絶対的なサムスン電子の牙城を崩した記念碑的なSKハイニックスであった。ただ、今年に入り半導体価格が全般高騰、サムスン電子もNVIDIAに対して本格納品開始、規模からにしても大きく、トップの座を奪い返している。

ただ、半導体の価格は暴騰しており、スマホやパソコン・ゲーム機の製品価格も急騰、電子製品・IT機器は高いインフレに陥っている。また膨大な投資を要するAI対応の巨大データセンターの利用料も高騰し続けることから需要者側本流の産業・企業の景気次第では、AI分野へ進化したIT業界のバブルも再度、崩壊を再現する可能性もある。

特にこうした分野では日本は一部の大企業を除いて大幅に遅れており、政府の超円安政策や人件費・労務費増により生産者物価指数も上昇し続け、一方で価格転嫁は限界があり、利益を損ない、さらに日本の導入は大幅に遅れる可能性もある。
政府は政策により実質賃金を大幅に引き上げさせなければ、内需経済は物価高に押しつぶされる可能性が大きくなっている。賃金を一定以上に上げなければ、そうした対象企業ら対しては現行の法人税率を引き上げることを法制化する必要があるギリギリのところまで来ている。
2010年代成功したかった経済政策を固執していては、大風呂敷を広げても財源もなく、将来に向けた投資への感覚がない日本企業のサラリーマン経営者にあり、お先は見えてこない。日本の産業構造も、社会構造も江戸時代の士農工商のような従属社会が再構築されているようだ。

韓国の投資家は若い人たちを中心に株や仮想通貨の投資に飛び付き、結婚に対する住宅や車両の所有という意識が強いものの、サムスンのような高額報酬は限られ、一方で投資熱は強く、住宅価格は高騰、結婚のアイテムである住宅を取得するには、仮想通貨や株に投資するしかない。そのため韓国では個人投資家が多く、高騰場面では借金までして急増する若い投資家が急増する。しかし、投資商品は上がり下がりがあり、儲ける人もいれば損する人も多く、借金者が多く長期投資を行う余裕もなく、目先で大損して損切りする人たちも多い。今年に入り総じて倍額になった韓国株、なかでも半導体の大手2社の6月22日の株価は、年末比で3倍・4倍になっている外車や高級車を好む若い世代の国民性もあるものの、自動車販売台数にはつながっておらず、かなり痛手を負った人たちも多いとみられる。

トランプの6月初めの量子コンビュータ政令により、5月末12,829ポイントから6月22日には14,634ポイントを付けピークとなったSOX指数、連れてサムスン・SKハイの株価もピークを迎えた。しかし、その後は落ち込み、7月20日は11,743ポイントまで▲20.3%下落、連れてデータセンターブームが一巡、ブームに限りが出る中、新たな量子コンピュータへの政令の量子コンピューティング企業への投資情報も伴っても頭打ち、その後はSOX指数も韓国総合指数も調整局面に入っている。
仮想通貨は行って来いの相場、ピークから半額になっており、なかなか回復の見通しが立たなくなっている。ボロ儲けしているトランプやトランプ一族企業、トランプの仮想通貨発言により再び上昇するしかないようだ。トランプにSECの機能は大統領個人には及ばないのか法律は適用されないようだ。


スクロール→

韓国株の動向

 

KOSPI

サムスン

SKハイニクス

月末

総合指数

ウォン

ウォン

22/12.

2,291

55,300

75,000

23/12.

2,589

78,500

141,500

24/12.

2,399

53,700

174,500

 25/6.

3,071

60,800

284,000

25/12.

4,214

119,900

651,000

 

 

 

 

26/1.

5,224

160,500

909,000

26/2.

6,224

244,000

1,061,000

26/3.

5,052

167,200

807,000

26/4.

6,598

220,500

1,386,000

26/5.

8,476

317,000

2,333,000

 6/22.

9,114

363,500

2,764,000

26/6.

8,476

334,000

2,650,000

 7/20.

6,516

244,000

1,764,000

22/12月比

184.4%

341.2%

2252.0%

25/12月比

54.6%

103.5%

171.0%

 6/22月比

-28.5%

-32.9%

-36.2%

6/22/年末比

116.3%

203.2%

324.6%

 

0720_04.jpg

 

★韓国の輸出


スクロール→

26上半期 輸出額過去最大、半導体の輸出増と価格高騰が大寄与

 

26/1~6.

前年

前年比

26年上半

輸出

億ドル

億ドル

前年比

増加額

シェア

総額

4,967.0

3,347.0

48.4%

1,620.0

100.0%

ICT

2,538.6

1,151.3

120.5%

1,387.3

51.1%

 半導体

2,123.7

780.8

172.0%

1,342.9

42.8%

 パソコン類

221.6

66.4

233.8%

155.2

4.5%

 スマホ

84.0

60.9

38.0%

23.1

1.7%

 ディスプレイ

90.3

87.0

3.8%

3.3

1.8%

 通信装備

12.4

11.9

7.3%

0.5

0.2%

その他

2,428.4

2,195.7

10.6%

232.7

48.9%

国別輸出先

 

 

 

 

中国(香含)

1,011.6

419.8

141.0%

591.8

20.4%

米国

454.4

144.0

215.6%

310.4

9.1%

ベトナム

332.4

190.5

74.5%

141.9

6.7%

台湾

296.8

154.2

92.5%

142.6

6.0%

EU

98.7

58.0

70.1%

40.7

2.0%

ほか

2,773.1

2,380.6

16.5%

392.5

55.8%

合計

4,967.0

 

 

 

100.0%

・半導体は、メモリ系のDRAM+HBMNAND+SSD、システム半導体+ファンドリーのシステム半導体

 


スクロール→

サムスン電子 売上高構成  決算12

 

24

構成

25

構成

前期比

総売上高

300.9

100.0%

333.6

100.0%

10.9%

DX部門(スマホ・パソコン等)

174.9

58.1%

188.0

56.4%

7.5%

DS部門(半導体)

111.1

36.9%

130.1

39.0%

17.1%

 うちメモリ

84.5

28.1%

104.1

31.2%

23.2%

SDC=サムスンディスプレイ

29.2

9.7%

29.8

8.9%

2.1%

自動車部品=ハーマン

14.3

4.8%

15.8

4.7%

10.5%

 


スクロール→

サムスン電子 売上高と営業利益

 

24/12月期

25/12月期

営利

 

売上高

営利

売上高

営利

営利率

前期比

総売上高

300.9

32.7

333.6

43.6

10.9%

33.3%

DX(スマホ・パソコン等)

174.9

12.4

188.0

12.9

7.5%

4.0%

DS(半導体)

111.1

15.1

130.1

24.9

17.1%

64.9%

サムスンディスプレイ

29.2

3.7

29.8

4.1

2.1%

10.8%

自動車部=ハーマン

14.3

1.3

15.8

1.5

10.5%

15.4%

 


スクロール→

SKハイニックス業績推移 /兆ウォン   約0.1円

四半期

売上高

営業利益

営利率

純利益

26/3

52.58

37.6

71.5%

40.33

  前年比

198.1%

405.4%

 

397.9%

25/12決算

97.1

47.2

48.6%

42.94

  前期比

46.7%

101.2%

 

117.0%

25/12

32.83

19.17

58.4%

15.22

  前年比

66.1%

 

 

 

25/9

24.45

11.38

46.5%

12.60

  前年比

39.2%

 

 

 

25/6

22.23

9.21

41.4%

7.00

  前年比

35.4%

 

 

 

25/3

17.64

7.44

42.2%

8.10

  前年比

41.9%

 

 

 

24/12決算

66.19

23.46

35.4%

19.79

  前期比

102.0%

黒転

 

黒転

24/12

19.77

 

0.0%

 

  前年比

 

 

 

 

24/9

17.57

 

0.0%

 

  前年比

 

 

 

 

24/6

16.42

 

0.0%

 

  前年比

 

 

 

 

24/3

12.43

 

0.0%

 

  前年比

 

 

 

 

23/12決算

32.76

-7.73

 

-9.13

  前期比

-26.6%

赤転

 

赤転

 

仮想通貨や証券が上昇・急騰すれば自動車や住宅がよく売れる韓国。

しかし、株価上昇のようには売れていない自動車。下記表参照

韓国も物価高のインフレ、住宅価格の下落により、消費低迷が続いていたが、住宅価格は政策効果もあり一部では値上がりに転じている。インバウンドも今年に入り中国習政権の日本嫌いにより中国人客が急増しているものの、6月の若年労働者の失業率は、昨年6月の6.1%から7.0%に悪化している。工場や物品店舗・飲食店舗、ホテルなどの観光、サービス産業の就業者は若年労働者が多い産業である。全体の失業率は2.7%で前年6月と変わっていない。半導体産業は売上高が急増しているものの、品不足からの価格高騰が原因、工場は元々ロボット化が進み採用増は限られ、人海戦術のIT機器の組立等アッセンブリー工場はすでにベトナムに移転してしまい限られている。


スクロール→

韓国の自動車販売台数 /千台

 

23

24

25

前年比

26

前年比

1

100

102

90

-11.8

99

10.0

2

125

99

112

13.1

95

-15.2

3

140

120

123

2.5

130

5.7

4

128

118

128

8.5

117

-8.6

5

130

116

113

-2.6

97

-14.2

6

133

111

117

5.4

120

2.6

7

114

109

110

0.9

 

 

8

106

105

110

4.8

 

 

9

106

105

124

18.0

 

 

10

117

123

102

-17.1

 

 

11

123

123

116

-5.7

 

 

12

114

119

116

-2.5

 

 

 

韓国の人たちが大好きな仮想通貨、代表格のビットコインの最近の相場推移


スクロール→

BTC相場推移/ ドルベース

23/12.月末

43,300

24/12.

92,796

25/3.

82,554

25/6.

107,176

25/9.

114,084

25/10/6./最高値

124,715

25/12.

88,485

26/2/5.

62,917

26/3.

68,315

26/4.

76,345

26/5/10. 再騰不発

82,170

26/6.

58,655

26/7/20.

65,734

 

次回は、米半導体・IT企業の業績と株価推移

 

[ 2026年7月22日 ]

スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧