「絶望の就職氷河期世代」を生んだのは我々国民だ
40代になっても低賃金…誰が「絶望の就職氷河期世代」を生んだのか?という記事が話題になっている。
今更のような記事であるが、ネットでは喧々諤々、誰が悪いかに終始しているようだ。
ここ最近のニュースで、無職とつけば定年退職した60代ではなく、40代が目につくようになった。
捨てられた世代ともいわれ、非雇用正規雇用とわず、ふびんな世代である。
非正規が賃金が低いのはもちろんだが、就職氷河期に就職活動をした人の賃金も上がっていない。
いま企業が欲しいのは新卒であり、もう中堅に差し掛かった40代ではない。
時の政府が官僚がこの流れを作ったのも確かであるが、そこから20年。
少子化とともに我々は一体なにをしてきたのだろうか。
悪いのは長期政権の自民党なのか、それとも公僕のはずが、お上気取りの官僚か。
民主主義というのは国民の鏡である。
国民のレベルが低ければその国や政治もまた低くなる。
刹那に日々を過ごす事だけを善しとしてきた我々が、なぜに政治家や官僚だけの所為にできようか。
日本国民は、無謀な戦争へ突き進んだ時と同レベルの民主党政権を選んだ国民性を、今一度、見直すべきであろう。
40代になっても低賃金…誰が「絶望の就職氷河期世代」を生んだのか?
文=小林拓矢/フリーライター2018.03.18
1990年代中頃から2005年頃まで続いた就職氷河期に就職活動をした人の賃金は、上がっていない――。
2月13日付日本経済新聞電子版記事『賃上げ、取り残される団塊ジュニア 若い世代優先で』は、40代の賃金が2016年では12年に比べて減り、正社員でも賃上げの流れに取り残されていると分析している。また、非正社員のままの氷河期世代の苦境については、さまざまな角度から取り上げられることも多い。