日銀のマイナス金利政策による厳しい環境を乗り切るために１日、関西アーバン銀行と近畿大阪銀行・みなと銀行が「関西みらいフィナンシャルグループ」として経営統合し、関西最大の地方銀行グループが誕生した。
総資産が１１兆円を超える関西最大の地銀グループで、株式の過半数はりそなホールディングスが保有している。

３行の間では既にＡＴＭの手数料が無料になっていて、今後、システムも統合される。
今後、「関西みらいフィナンシャルグループ」は、営業エリアが重なる関西アーバンと近畿大阪を来年合併させ「関西みらい銀行」とし、経営効率化のために４０店舗を統廃合する計画。

＜銀行も大変だぁ＞
日銀の思い違い勘違いで０金利政策どころかマイナス金利政策が長引き、プラス浮上の目処さえつかない状態が続いている。
マイナス金利に対し、政府の政策に乗り収益頭にしようとした収益不動産投資に対する貸付も金融庁が将来サブプライムローンになる可能性が否定できないとして横槍を入れ、今では賃貸マンションの建築着工戸数も前年比マイナスに至り、分譲マンションデベロッパーの開発用不動産取得に対する貸付も厳しくなっているほど・・・。企業はアベノミクスにより空前の営業利益を上げ、おまけに法人税も大幅減税、その後も何かにつけ減税幅をさらに拡大させている。企業は利益を内部留保で貯め込み、銀行から借り入れを起こすほどの設備投資もせず更新需要にとどめ、従業員に還元することもなく、溜め込んでいる。
銀行は新たなる貸付先がなく、貸付先には低利融資競争を繰り広げ、預金・資産ばかりが水膨れし、業務利益を悪化させる一方になっている。