アイコン 米体操元チームドクターのセクハラ虐待事件 1人当たり1億円以上で和解合意

 

 

ミシガン州立大学、1人あたり平均1億円以上の示談金支払いへ

アメリカで体操の女子選手などに対して治療を装って性的な虐待を繰り返していたアメリカ体操連盟の元チームドクターが勤めていたミシガン州立大学が、被害を訴えている332人と今後新たな被害者も含め5億ドル(日本円で約550億円)に上る示談金を支払うことで合意した。

この事件はアメリカ体操連盟の元チームドクターの男が、複数の女子選手に対して治療を装って性的な虐待を繰り返していたもので、オリンピックの金メダリストを含む300人以上が被害を訴え出て、元チームドクターには今年1月、最長で禁錮175年の判決が言い渡されている。

事件を巡り、16日、元チームドクターが勤めていたミシガン州立大学は332人の被害者と、今後、新たに訴え出る被害者に対し、合わせて5億ドル、日本円で約550億円に上る示談金を支払うことで合意したと発表した。

大学はこれまで、長年、被害者の訴えにとりあわず、犯行を放置してきたとして、その責任を問われていた。

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セクハラや性暴力を告発する「#MeToo」の動きが広がる中、被害者側の弁護士は「示談は、沈黙させられることを拒否し、声を上げる勇気をもった女性たちがもたらしたものだ」としている。
以上、

セクハラという罪はないとする幸せの国・日本の現職大臣。高齢でボケが入ってきているのだろうか。それも最近、ド過ぎで乱発している。

<事件概要等>
ラリー・ナサー (54)は約30年間にわたって米体操協会に所属し、チームドクターとして4回の五輪にも帯同したスポーツ医師。
そのナサーが、五輪の女子代表選手や勤務先のミシガン州立大学の選手らに対して長年、性的虐待を繰り返してきた実態が明らかになった。

1月半ばにミシガン州の裁判所で始まった裁判では、7日間にわたって150人以上の被害者が次々と証言台に立ち、ナサーが、ケガの治療だと偽ってみだらな行為を行ってきた実態を力強い言葉で訴えた。

ある女性は、娘を被害から守れなかったことを悔いた父親が自殺したと明かした。
夜ぐっすり眠ることができないという声や、常に不安に怯えているという訴えもあった。

ナサーの性的虐待疑惑が最初に表に出たのは2016年8月のこと。米体操協会がセクハラの告発を握りつぶしているというインディアナポリス・スター紙の報道に勇気を得て、ミシガン州立大学の元体操選手レイチェル・デンホランダーがナサーの刑事告発に踏み切った。

<犯行を許した組織の体質>
これをきっかけに、他の被害者も徐々に声を上げ始めた。1997年の時点でミシガン州立大学に被害を訴えたが、もみ消されたと語る人も複数いた。
ナサーの罪は極めて重い。裁判所は1月24日、禁錮40~175年の判決を言い渡した。
彼が標的としたのは、6歳の少女を含む若い女子選手だった。

しかも、彼女たちを守るべき立場にある米体操協会とミシガン州立大学、ミシガン州の体操クラブ「トゥイスターズ」は、ナサーの蛮行を容認してきた。
にもかかわらずメディアは、このニュースを、ハリウッドの大物プロデューサー、ハービー・ワインスティーンをはじめとする他の多くのセクハラ疑惑のように大々的に報じてはこなかった。

告発を最初に報じたのは、しがらみのない地方紙だったという。

デンホランダーが告発に踏み切った2016年夏は、ちょうど米大統領選の渦中であり、警官による黒人射殺事件への抗議運動が盛り上がっていた時期でもあった。そのため、ナサーに関する報道が他のニュースに埋もれてしまった可能性もある。

だが、それだけでは十分な説明にはならない。ワインスティーンのセクハラ疑惑は、トランプ政権のロシア疑惑のさなかにも大きな注目を集めた。彼を告発した女優のアシュリー・ジャッドやアンジェリーナ・ジョリーに比べ、デンホランダーやナサーは知名度が低いために話題にならなかったと考えるのが自然だろう。

五輪選手も名乗り出た
昨年10月、ロンドン五輪の女子団体総合で金メダルに輝いた米代表チームのマッケイラ・マロニーが被害を告白すると、チームメイトのアリー・レイズマン、ガブリエル・ダグラスらも後に続いた。
1月に入るとリオデジャネイロ五輪の金メダリスト、シモーネ・バイルズも名乗り出た。
それでも私たちメディアは、ハリウッドからの相次ぐ告発に気を取られ過ぎて、女子体操界に関心を払わなかった。

さらに別のおぞましい理由も考えられる。
若い女子体操選手が年上の男性からの虐待に耐えるという構図に、私たちは意外性を感じないのではないか。体操は指導者と選手の体の接触が極めて多い競技だ。そのため一流の体操選手は幼い頃から、自分の体は自分のものではないという感覚を持ちやすい。
観客も選手を「もの」として観賞し、気まぐれに応援する。
ナサーの事件は五輪で活躍するとき以外、誰も体操選手に関心を払っていないという気の重い事実を浮き彫りにした。
だが、法廷での胸を突く証言の数々がメディアの姿勢を変えた。
著名な選手が大勢カメラの前に立ち、ナサーと彼の犯行を止めなかった人々を糾弾した。

「ラリー、あなたが長年にわたって虐待した私たちは今、力を持っている。あなたは何者でもない」と、レイズマンは証言台で語った。「立場が逆になったの、ラリー。私たちはここで声を上げる。どこへも逃げない」
一連の事件のターニングポイントとも言うべき力強い瞬間だった。
レイズマンの言葉は、外部の目や世間からの圧力がなかったために体操界が長い間、何の対策も取らずに事態を放置してきた事実を浮かび上がらせた。
私たちは女子体操界からの告発を長い間無視していた理由を自問し続けなければならない。そして、メディアのニーズに合うか否かにかかわらず、女性の声に耳を傾けることの重要さをもっと意識すべきだ。

「耳を傾ける」とは、単に誰かの苦しみを認めるだけでなく、被害者よりカネや評判を優先する組織を改革することを意味する。
怒りの火が灯り、その炎が広がっていくための環境を整えることが不可欠だ。
以上、ニューズウィーク参照

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[ 2018年5月17日 ]

 

 

 

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