アイコン 4月の百貨店の売上高 インバウンド42%増の過去最高 国内客消費は▲1.5%減

 

 

日本百貨店協会によると、百貨店の外国人旅行者向けの売上高が2ヶ月連続で過去最高を更新し、インバウンド(訪日外国人)消費が売り上げを支える傾向が強まっている。
4月の外国人旅行者向けの「免税売上高」は約316億円で、前年同期比42%の大幅増となり過去最高。
日本を訪れる外国人旅行者の増加に伴い、化粧品や高級ブランドのバックなどが好調だったためで、1ヶ月間の売上高としては、これまでで最高だった今年3月を上回り、2ヶ月連続で過去最高を更新した。

一方、国内の客向けの売上高は▲1.5%減少し、インバウンド消費が百貨店の売上高を支える傾向が強まっている。
インバウンド消費は、スーパーマリオの東京オリンピックが開催される2020年に向けて今後も増加が期待できる。

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4月の総売上高は前年同月比0.7%増の約4,565億円で2ヶ月連続増。

化粧品(17.0%増)
美術・宝飾・貴金属(6.6%増)を含む雑貨が17ヶ月連続プラスの9.2%増と、売上構成比も全体の2割を超えた。
高級品ブランドに加え、気温上昇によって晴雨兼用傘やサングラスなどの季節商材が好調で、身の回り品は4ヶ月連続プラスの3.2%増。
衣料品は、シャツやブラウスなどの夏物が好調だったが、5ヶ月連続マイナスの▲1.3%減だった。

化粧品は特に高級品が中国からの訪日客に見直されており、爆買い対象となっている。資生堂やカネボウは、中国の女性に化粧を伝授した化粧品会社として知名度は高いが、尖閣問題により欧米メーカーに市場を食われ、韓流ドラマの中国での爆発的人気で韓国のアモーレ・パシフィックが急成長していた。しかし、韓国のTHAAD問題でアモーレ・パシフィックの化粧品は中国の貿易制裁と不買にさらされ、売上高を急減させている。
一方、資生堂は中国からの訪日客増で再度脚光を浴び、業績も増収増益となっている。ほかの日本の化粧品メーカーは、資生堂とカネボウの過去の中国での努力のうえに、訪日客により今日の業績向上を見ている。

ただ、日本の流通市場は、インバウンド効果はほんの足しであり、いくら好調だろうと日本人の消費が問題。それは政治に大きく左右されている。

 

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[ 2018年5月24日 ]

 

 

 

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