アイコン ベンツ 「Cクラス」「GLC」など77万台に排ガス不正ソフト 当局・強制リコール指示

 

 

ドイツ運輸当局は11日、独自動車大手ダイムラーの高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」の一部車種で、違法な排ガス制御ソフトウエアの搭載が確認されたと発表した。

独当局は、欧州全体で約77万4000台、うちドイツ国内の約23万8000台について、リコール(回収・無償修理)を命じたと明らかにした。

違法ソフト搭載車には「Cクラス」やスポーツ用多目的車(SUV)「GLC」などの人気車種が含まれている。

以上、報道参照

狐の化かしあいでもあるまいし、VWの排ガス不正ソフトが米当局により指摘されたのは2014年10月、VWグループのアウディなどでも発覚していた。

また、ドイツ勢は、VWの不正である排ガス再循環燃焼装置=EGRの停止プログラムだけではなく、マフラー直前で有毒ガスをさらに除去する尿素系触媒装置SCRも機能させないようにプログラムしていたことが判明している。おまけに、尿素タンクも限りなく小さいものにしていた。(SCRを機能させなければ、尿素液の交換が不要でユーザーに経費面も含め利便性がある。メーカーとしても車両の軽減に寄与し、燃費効率が上がるというメリットがあり、メーカーは環境問題100%度外視の策を講じていた)

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そもそも、ユーロ基準そのものが、当局により裏基準が設定されており、ディーゼル車の場合、エンジンに負荷がかかり過ぎ、高熱でエンジンが爆発するおそれがあるとして、エンジンルーム温度が一定になれば、再燃焼装置EGRを停止させてよいという、とんでもない裏基準が設定されていた。それも一定温度はメーカーや各国に委任され、エンジンルーム温度の統一基準も設定されていなかった。

こうした問題は、しつっこさで定評のある韓国当局が立証した。

韓国では、VW問題でVWはユーザーに対してリコールはするが、賠償をしないとしたことから、国民が怒り、それに応えて当局が、VWの韓国輸入車の不正の数々を暴きだし制裁した。また、輸入ディーゼル乗用車のほとんどの21車種を検査した(韓国はEUとFTAを締結し、大量に欧州車が輸入され、ドイツ信仰者も多く、当時、乗用車の約半分がディーゼル車の販売となっていた)。

その結果、日産の英国産キャシュカイ(日本版デュアリス)のディーゼル車は35度で停止するようにプログラム設定され、ほかのディーゼル18車は48度前後、(不明2車)に設定されていた。こうしたことから当局は日産だけを制裁した。

それに対して日産ゴーン氏が反論、EU・英国で車両認定されたものであり、制裁はFTA協定に違反するとした。しかし、韓国の裁判で日産は敗訴した、日産は上告もせず、FTA-ISD条項に基づく提訴もしていない。

このように、ユーロ基準には裏基準があり、ユーロが本気で環境基準を厳しくするのならば、消費者には見えない裏基準の完全撤廃が絶対要件として要求される。

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[ 2018年6月12日 ]

 

 

 

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