アイコン 中国市場における韓国自動車勢の販売台数月別推移ほか

 

 

中国で昨年吹き荒れた韓国自動車勢に対するTHAAD台風も今年一巡し、やっと晴れた。特に4月からは新型SUVの投入もあり、晴天に近い状態となっている。ただ、過去最高の販売台数を記録した2016年と比較した場合、まだその域には差がある。
5月からは韓国に変わり、中国に対して貿易戦争をおっぱじめた米国に対して台風が吹き荒れる兆しを見せている。

韓国勢は現代自と起亜自の現代自グループであり、現代は破格の価格(時価の約3倍)で本社用地を購入して115建の本社ビルを建設中。2016年秋にはメキシコと中国・河北省滄州市に各30万台キャパの工場を完成させ、2017年には中国・重慶市にも30万台年キャパの第5工場を完成させている。

現代自の従業員の平均年間報酬は900万円に達し、トヨタより高く、生産効率はトヨタより劣り、貴族労組と呼ばれているという。それでいてトヨタより2割ほど安価に販売し、そのコスパで販売拡大を図ってきている。

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現代自では、今年も、恒例になっている報酬アップによる2日間のストに入るという。そうした中、中国での販売不振の余波を受け一次下請会社リハンが経営危機に陥っているという。どうもコスパの源泉は下請け・孫請けにあるようだ。中国だけでも年生産キャパは両社合わせて260万台に達するという。・・・がんばらなくっちゃ。

韓国・光州市では、雇用拡大を図るため自動車委託生産工場(OEM生産専門工場)を造るという。委託先として現代自が名乗りを上げており、真っ向から現代労組と対立することになる。
現代自にとっては年から年中労組から振り回されており、労組から解放されるだけでもプラスになる。
社会主義政権の文政権の改革のお膝元でもある光州市であり、その実験が奏功するかなおさら注目される。
文大統領は、先月末の規制改革会議がまったく進捗していないと激怒して会議を中止させ、激怒のあまり寝込み、2日間公務から離れていた。
文大統領は、規制改革に置いて、政権内にポストを与えてしまった文政権を誕生させた立役者である労組出身者(連帯参与など)や左派学者たちとの戦いがすでに始まっている。

 

 韓国勢の中国市場販売台数
 
2016年
2017年
2018年
 
万台
前期比
万台
前期比
万台
前期比
1月
12.39
-22.3%
11.01
-11.4%
9.02
-18.0%
2月
9.28
-21.7%
9.12
-1.7%
5.71
-37.3%
3月
15.21
-6.4%
7.2
-52.6%
9.75
35.4%
1~3
36.88
-16.3%
27.33
-25.9%
24.48
-10.4%
4月
14.69
0.5%
5.11
-65.2%
10.31
101.7%
5月
15.05
16.7%
5.25
-65.1%
9.03
72.0%
6月
14.22
45.5%
5.41
-61.9%
11.41
110.9%
4~6
43.96
17.9%
15.77
-64.1%
30.75
95.0%
1~6
80.84
-0.6%
43.1
-46.7%
55.23
28.1%
7月
11.10
31.8%
7.00
-36.9%
 
 
8月
12.41
29.0%
7.60
-38.7%
 
 
9月
15.92
20.3%
12.50
-21.4%
 
 
7~9
39.43
26.1%
27.1
-31.3%
0
 
10月
16.00
1.3%
12.25
-23.4%
 
 
11月
20.65
14.5%
14.49
-29.8%
 
 
12月
22.28
3.7%
17.52
-21.3%
 
 
10~12
58.93
6.6%
44.26
-24.9%
0
 
7~12
98.36
13.6%
71.36
-27.5%
 
 
年計
179.20
6.7%
114.46
-36.1%
55.23
28.1%
年推移
台数
前年比
※工場出荷台数、輸入車含まず/中国汽車工業協会/マークラインズ参考
2013年
157.75
17.7%
2014年
176.61
12.0%
2015年
167.88
-4.9%
2016
179.20
6.7%
2017年
114.46
-36.1%
2018年
 
28.1%

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[ 2018年7月13日 ]

 

 

 

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